
- Suno AIは、誰でも歌付きの曲を自動生成できる音楽AIツール
- 無料プランでも曲を作成できるが、商用利用には有料プラン登録が必要
- 日本語にも対応し、スマホアプリでも操作可能
自分で好きなイメージの曲を作って楽しみたい、自社コンテンツに合う最適なオリジナルBGMを作りたいなど、音楽に対する要望をお持ちの方も多いのではないでしょうか?Suno AIはユーザーが入力したテキスト情報(プロンプト)を基に、作詞・作曲・ボーカルまで生成してくれる画期的な音楽生成AIです。
このSuno AIを使えば、作曲のための専門知識やツールも不要で、誰でも楽曲のイメージを入力するだけで本格的な歌を作成できます。今回は、Suno AIの活用事例をご紹介します。ネタのような面白い曲も含めさまざまな楽曲ができあがっているので、見ているだけでも楽しいです。
音楽未経験の筆者がSuno AIを使って実際に音楽を作る様子も紹介します。最後までお読みいただくと、Suno AIを今すぐ始められます。
\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/
Suno AIとは

Suno AIは、テキストを入力するだけで本格的な歌を自動生成できる音楽生成AIです。アメリカ・マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置く Suno, Inc. が開発しており、2023年12月の公開以降、世界中のクリエイターや一般ユーザーに利用が広がっています。
ユーザーは「曲のテーマ」や「ジャンル」「雰囲気」などを短い文章(プロンプト)で入力するだけで、歌詞・メロディ・ボーカルまでAIが自動で作成します。音楽理論の知識や作曲ソフトは不要で、数十秒で完成度の高いオリジナル楽曲を生成できます。
現在はWebブラウザ版に加えてiOSアプリ(Suno AI Songs)も提供されており、スマートフォンから手軽に作曲することも可能です。アイデアが浮かんだ瞬間に“曲にできる”ことが、多くのユーザーから支持を集めています。
なお、生成AI全般ついて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Suno AIの主な特徴とできること
Suno AIは、従来の音楽制作の流れを根本から変える、革新的な音楽生成AIです。作詞・作曲・ボーカル生成をすべて自動で行えるため、誰でも数十秒でオリジナルソングを完成させることができます。
ここでは、Suno AIが持つ代表的な機能と特徴を整理して紹介します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作詞・作曲の自動生成 | テキストで指定したテーマや感情に合わせて、歌詞とメロディを同時に生成します。音楽理論を知らなくても自然な構成の楽曲が完成します。 |
| ボーカル・コーラス生成 | 英語や日本語の歌詞に対応しており、性別やトーンの異なるボーカルを自動で作成します。必要に応じてハーモニーやコーラスも追加可能です。 |
| ジャンル・雰囲気の指定 | 「切ないJ-POP風」「アニメソング風」「ロック」「ジャズ」など、ジャンルやテンポを自由にプロンプトで指定できます。 |
| マルチデバイス対応 | WebブラウザだけでなくiOSアプリにも対応しており、スマートフォンからでも手軽に作曲が可能です。 |
| AI連携による制作効率化 | ChatGPTで作詞した内容をSunoに入力するなど、他の生成AIと組み合わせることで一連の制作プロセスを自動化できます。 |
| 即時生成と高品質オーディオ | 数十秒で生成が完了し、音質も人間の歌唱に近いクオリティ。AI特有の機械的なノイズも少なく、自然な仕上がりです。 |
これらの機能により、Suno AIは「音楽制作=専門スキルが必要」という常識を覆しました。企画やコンテンツ制作のBGM、SNS投稿用の短い楽曲、あるいはアーティストのデモ制作など、目的に応じて多彩に活用できます。
Suno AIで作成できる楽曲のジャンル
音楽には多様なジャンルがあるため、音楽生成AIでは得意とするジャンルとあまり得意でないジャンルがあります。他の生成AIと同様で音楽生成AIも既存の楽曲を使って学習するため、学習データが多いジャンルほど質が高くなる傾向があります。
また、POP、ROCKなどメジャーかつ比較的単調で短いジャンルは得意とする一方、クラシックなど複雑で長いジャンルは質が安定しません。
Suno AIの利用料金は無料?
Suno AIは基本的に無料から利用できますが、より多くの楽曲を生成したり商用利用を視野に入れたりする場合には、有料プランへのアップグレードを検討する必要があります(2025年11月時点)。
無料の「Basic(Free)プラン」では、毎日50クレジットが付与され、1曲あたり5クレジットであれば1日あたり約10曲分の生成が可能です。まずは試用してみて、多く作りたい・使いたいと思ったら有料プランへの移行がスムーズです。
Suno AIの料金プランは以下のとおりです。
| プラン名 | 月額料金(USD) | 毎月のクレジット付与数 | 生成可能曲数(目安) | 商用利用 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| Basic(無料) | 無料 | 毎日50クレジット | 約10曲/日(目安) | 不可(非商用のみ) | 個人利用・SNS投稿(非収益) |
| Proプラン | US $10/月(年払いで割引あり) | 2,500クレジット/月 | 約500曲 | 可 | YouTube収益化・広告・映像制作など |
| Premierプラン | US $30/月 | 10,000クレジット/月 | 約2,000曲 | 可(大規模向け) | 企業PR動画・CM・イベント演出など |
Suno AIを利用する際の注意点ー商用利用は有料版のみ可能
無料のBasic Planでも楽曲生成は可能ですが、曲の所有権は自分ではなくSuno, Inc.にあるため営利目的での商用利用はできません。有料プランに加入している場合は、所有権はユーザーに譲渡されます。
Basic Planでは、利用規約を遵守した非営利目的での利用が可能です。ダウンロードして個人で楽しんだり、収益化につながらない範囲で活用できます。※1
Pro/Premierプランの利用者は、生成した曲を「所有」し、商用利用ライセンスを得られます。ただし、Sunoは生成物の著作権が必ずユーザーに帰属することを保証していません。※1しかし、所有権とは別に著作権には注意が必要です。
Suno AIの著作権・商用利用ルールまとめ
Suno AIでは、利用プランごとに商用利用の可否や権利の範囲が異なります。
以下の表は、2025年11月時点の公式情報※1をもとにまとめたものです。
| プラン | 月額料金(目安) | 商用利用可否 | 権利・ライセンスの範囲 | 利用目的の例 |
|---|---|---|---|---|
| Basic(無料) | 無料 | 非商用のみ | 出力(Output)の著作権発生・帰属をSunoが保証しない。利用は個人・非営利用途に限定。 | 個人利用、学習目的、SNS投稿(非収益化)など |
| Pro(有料) | 約 US$10(目安) | 商用利用可(ライセンス付) | サービス上「ユーザーが楽曲を“所有”し、商用利用ライセンスを付与される」と明記。ただし、著作権法上の登録・保護が必ず保証されるわけではない。 | YouTube収益化、広告・映像制作、店舗BGMなど |
| Premier(有料) | 約 US$30(目安) | 商用利用可(より大規模向け) | Proと同様だが、大量制作・クレジット上限・大規模用途向けの条件が優遇されている可能性あり。 | 企業PR動画、CM、イベント演出など |
有料プランであっても、生成された楽曲の著作権がユーザーに完全帰属するとは明記されていません。
Suno公式利用規約には、以下のような記載があります。
Due to the nature of machine learning, Suno makes no representation or warranty to you that any copyright will vest in any Output.
引用: Suno Terms of Service
生成物が既存の楽曲と類似するリスクがあるため、商用利用時は法的リスクを十分に確認する必要があります。2024年6月には主要音楽レーベルがSuno, Inc.を著作権侵害で提訴した事例も報告されています。※2
なお、生成AIの著作権について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Suno AIの面白い活用事例11選
2023年12月のSuno AI提供開始以降、さまざまな活用事例が報告されています。Suno AIでどのようなことができるのか把握するために、ここでは、話題になったSunoの面白い活用事例を紹介します!
母親が書いた詩に曲と動画をつけてプレゼント
Ben Nash氏は、自分の母親が書いた詩を使ってSuno AIで曲を作りました。クリスマスシーズンにピッタリな動画を作成して、世界に一つだけのプレゼントを贈ったそうです。
AIが作ったとは信じられないぐらいのクオリティですね。
有線で流れてそうな最新HIPHOP風の曲
次に紹介するのは、最新のヒットチャートに出てきそうなJ-POP風の音楽です。ノリの良いビートに合わせて、女性ボーカルが見事に歌っています。
歌詞は即興で作ったもののようですが、CMで流れてきてもおかしくないぐらいの楽曲ができあがっています。日本語の発音もほとんど違和感なく聞こえるので、耳馴染みも良いです。
Suno AIを使えば自分の好みのテイストで音楽を制作できるので、時代に合わせた柔軟な楽曲が作れそうですね。
カントリーポップ風の洋楽
次にご紹介するのは、カントリーポップ風の洋楽です。英語の歌詞も、メロディアスに違和感なく再現されています。
Suno AIの素晴らしい部分の1つは、ボーカルに合わせて必要な部分ではコーラスも入れてくれるところです。
歌詞を入力するだけで「音楽」「ボーカル」「コーラス」「好みの曲調」などすべてを再現してくれるので、音楽に関するスキルを持っていなくても簡単に楽曲を作成できます。
これからの音楽業界にも、大きな影響を与えそうです。
空耳アワーのようなネタ曲
SNS上では、Suno AIを利用したネタのような曲も多く出回っています。これは、言葉の「聞き間違い」に関するネタを歌詞にして、楽曲を作成したもののようです。
メタルの曲調に乗せて、ユーモラスな歌が仕上がっています。普通の音楽だけでなく、独特のテイストで仕上げることもできるので「YouTube」や「X(Twitter)」などの企画にも使える音楽が作れそうです。
近いうちに、AIを使ったバズ投稿が増えるかもしれないですね。
メロディアスなPOP曲
次にご紹介するのは、完成度の高いPOP曲です。Suno AIを使用すれば、近年活躍している女性ボーカルが歌い上げているような、メロディアスな曲調を作ることも可能。
思わず聴き入ってしまう、深みのある音楽ができあがっています。
作者が「歌詞の意味を理解して作っているようなメロディー」と言うように、曲に合わせてボーカルがトーンを変更したり、強弱をつけて歌い上げています。コメント欄でも「感動した」という声が聞かれるほど、クオリティの高い動画となっています。
お笑いのネタを歌にする
お笑いのネタを、楽曲に変換している方もいらっしゃいました。こちらの動画では、SunoAIを使ってお笑い芸人「コウメ太夫」さんのネタを歌にしています。
ラップの部分ではリズム感があり、さらに最後のオチまでAIが理解しているような曲の構成となっています。X上でも大きな注目を集め、4000以上のいいねを獲得しています。
本格的な曲を作るだけでなく、さまざまな用途で活用できることを表していますね!
プロが歌っているような本格的な音楽
次にご紹介するのはプロが歌っているような本格的な楽曲です。さらにこの曲がすごいのは、Suno AIを使ったというだけでなく、歌詞をChatGPTが考えたというところです。
Suno AIは月に8ドルで商用利用も可能なので、ChatGPTなどの生成AIと組み合わせれば「AIだけで歌が完成する」という未来がすぐにやってきそうです。
映画、CM、PVなども、もはやAIだけで作成するのが当たり前になるかもしれませんね。
ChatGPT、Runway、Sunoを使ってPVのような映像を作る
次にご紹介する動画も、複数のAIを利用して映像を作っています。
「ChatGPT」「Runway」「Suno AI」を組み合わせて、映画やPVのような動画を作り上げています。編集には専用のツールを使っているようですが、それ以外は AIで自動生成されたようですね。
壮大なイメージ映像の中に、Suno AIのボーカルが合わさっています。このクオリティで誰でも動画が作成できるようになれば、あらゆる発信が大きく変わっていきそうです。
ONE PIECEの作者・尾田先生が作った曲
大人気漫画ONE PIECEの作者・尾田先生が、作詞作曲、歌、ジャケットすべてを生成AIで作った曲を担当スタッフに送った動画が、X上で公開され話題となりました。
その曲にもSuno AIが使われており、独特なメロディーラインと歌声がなんとも中毒性のある1曲となっています。ちなみに、曲のタイトルは「YO-HO-HOおれ達海賊」だそうです。
アニメ系アイドルソング風
こちらの曲は、どこかアイドルを題材にしたアニメに出てきそうな曲調に仕上がった一曲。歌声も複数人のユニゾンのように聞こえるところが、またアイドル風な曲に聞こえますね。
ものの10秒でこのクオリティの曲が作れてしまうのはやはり驚きです。
深海をイメージした壮大な1曲
「深海クジラ」のタイトルのこの曲は、アコースティックギターのような楽器のみで静かに始まり、どこか悲壮感を感じるような雰囲気から、サビに向かっての盛り上げ方が上手に表現された一曲です。
また、生成された歌声にはエッジボイスが使用されていたり曲の雰囲気に合ったトーンで歌われており、その表現力の高さに驚かされます。
Suno AIの使い方
実際に、音楽未経験の筆者がSuno AIを使ってみました。
最初にアカウント登録をします。初めて楽曲を生成しようとすると、アカウント登録画面が出てきます。GoogleアカウントやAppleアカウントなどで登録します。

次に、左メニューの「Create」を選択し、プロンプト入力画面に生成したい曲を指示します。日本語の入力で大丈夫です。
今回は「卒業シーズンに友人に送る切ないメロディーの歌」と入力してみます。プロンプトは日本語・英語のどちらでも入力でき、数百文字程度まで対応しています。長文を入れると自動的に短縮・要約されることがあります。文字数上限は公式に明示されておらず、今後のアップデートで変更される可能性があります。

Createを押すと、数秒後に「さよなら友よ」という題名の日本語の曲が生成されました。歌詞も卒業シーズンの別れにふさわしく構成も自然です。2分55秒の非常に完成度の高い曲だと思います。

音楽経験は全くありませんが、それなりの形にはなったと思います。AIを使うだけで未経験でも曲を作れるなんて、本当にすごいですよね!
Suno AIに関するよくある質問
Suno AIを利用する際に多く寄せられる質問をまとめました。特に、無料プランの制限や日本語対応、商用利用の可否についての疑問が多い傾向にあります。
なお、Sunoの概要、料金、使い方などについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

誰でも手軽に曲が作れてしまう面白いAIツール
Suno AIを活用すれば音楽の知識がなくても簡単にハイクオリティな曲を作れます。
今回ご紹介した生成された曲を聞いても、曲のクオリティはもちろん、楽器の音や生成される歌声の表現力の高さに驚かされます。曲によっては、機械的な音声が生成される場合もありますが、それも一種のエフェクトだと思えば、そんなに気になるところでもありません。
使い方も簡単で、文字を入力さえすればこれだけハイクオリティな曲が出来上がるので、かなり使い勝手が良さそうですよね。スマホでもパソコンでも簡単に使うことができるので、興味を持たれた方はぜひチャレンジしてみてください!
最後に
いかがだったでしょうか?
Suno AIの導入が、貴社のクリエイティブを次のレベルへ引き上げます。自社コンテンツに合うオリジナル楽曲の制作や音楽表現の幅を広げる一歩を踏み出してみてください。
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