ElevenLabsが声の常識を変える!驚きの使い方&商用利用の可否を解説

押さえておきたいポイント
  • Agent WorkflowsでAIが会話の流れを自動設計し、複数の専門AIや人の担当者へスムーズに引き継ぎが可能に
  • ElevenLabsは、読み上げ・文字起こし・吹き替え・ノイズ除去など、音声制作に必要な機能をすべて一つのツールで完結可能
  • 動画・音声・音楽の生成まで対応しており、企業のPRや教育、コンテンツ制作の現場でも幅広く活用可能

みなさんは、オーディオAIプラットフォームの「ElevenLabs」をご存知でしょうか。ElevenLabsとは、高度なAI音声ジェネレーターを備えたAIツールで、人間のイントネーションを忠実に再現した音声を生成できます。

今回はElevenLabsの機能や特徴、使い方などをご紹介します。最後までご覧いただくと、最新の音声AIを使いこなせるようになるため、クリエイティブな業務に活かせるようになるでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/

  1. 「ElevenLabs」とは?
  2. 【2025/10/6 追加】Agent Workflowsとは
    1. ①顧客対応の自動化が現実的に
    2. ②社内システムと連携し、実務まで処理可能に
    3. ③AIと人の協働をスムーズにする
  3. ElevenLabsの特徴・すごいところ
    1. 音声系のAIモデルが豊富
    2. イントネーション・抑揚を自動で制御
    3. 音声の選択肢が豊富
    4. 高速生成が可能
    5. ノイズ除去が高精度
    6. 日本語含めて70以上の言語に対応
    7. 自分の声を登録して収益化が可能
  4. ElevenLabsの機能
    1. テキストの読み上げ(文字起こし)ができる「TEXT TO SPEECH」
    2.  会話音声を差し替えられる「VOICE CHANGER」
    3. 発話内容を文字に起こせる「SPEECH TO TEXT」
    4. 自分の声そっくりな合成音声が作れる「VOICE CLONING」
    5. 効果音を生成できる「TEXT TO SOUND EFFECTS(SFX生成)」
    6. 長文の読み上げができる「STUDIO」
    7. 動画の音声を差し替えられる「DUBBING STUDIO」
    8. 音声中のノイズが除去できる「VOICE ISOLATOR」
    9. プロンプトで音声をカスタムできる「VOICE DESIGN」
    10. 音声チャットボットが作れる「CONVERSATIONAL AI」
    11. 数千もの合成音声が選べる「VOICE LIBRARY」
  5. スマホアプリ版ElevenLabsの「GenFM」について
  6. 2025年8月|Eleven Musicがリリース
  7. ElevenLabsの商用利用について
  8. ElevenLabsの料金プラン
  9. ElevenLabsの使い方
    1. 登録手順
    2. ブラウザ版の使用手順
    3. API版の使用手順
  10. ElevenLabsを使ってみた
    1. TEXT TO SPEECH
    2. Sound Effects
    3. Projects
    4. Dubbing Studio
    5. Eleven Music
  11. ElevenLabsの活用事例
    1. TBS(東京放送ホールディングス)
    2. コールセンター業界
    3. 教育分野
    4. 企業のプロモーション・社内研修
    5. オーディオブック・ポッドキャスト制作
  12. ElevenLabsでよくある質問
  13. ElevenLabsでコンテンツ制作の幅を広げよう
  14. 最後に

「ElevenLabs」とは?

ElevenLabs(イレブンラボ)とは、高度なAI音声ジェネレーターを備えたオーディオAIプラットフォームです。テキスト入力から音声への変換、動画の音声を吹き替えるなど、音声に関するさまざまな編集ができます。

AIを使って自分の音声クローンを作るといった面白い試みもできますよ!

料金は後ほど詳しく解説しますが、無料でも使えます。API経由での利用も可能なため、ほかのツールと連携して、幅広い使い方が実現できそうです。

なお、音声生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

【2025/10/6 追加】Agent Workflowsとは

2025年10月にElevenLabsが発表した新機能「Agent Workflows」は、AIエージェントの運用を「一体型」から「文業型」へと進化させる新しい仕組みです。※1

ElevenLabsはこれまで「自然な音声を作るAI」として知られていましたが、Agent Workflowsによって、「話すAI」から「動かすAI」へ進化したと言えます。

会話の流れを自由に設計できることで、顧客対応や社内オペレーションの自動化を、より正確・安全・効率的に進められるようになりました。企業にとっては、コスト削減だけでなく、顧客体験の向上スタッフの負担軽減にもつながる革新的なアップデートと言えるでしょう。

イメージしやすいように、以下に3つの主要なポイントを紹介します。

①顧客対応の自動化が現実的に

従来のAIは、問い合わせ内容に応じてすべてを1体で処理しようとするため、対応範囲が広すぎて正確さが落ちるという課題がありました。しかし、Agent Workflowsを導入すれば、業務内容ごとにAIを役割分担させることが可能です。

例えば、「予約受付」は予約担当AI、「支払い確認」は請求担当AI、「技術的な質問」はサポート担当AI、というように、専門特化したAI(サブエージェント)を自動で呼び出して対応できます。

②社内システムと連携し、実務まで処理可能に

Workflowsは、社内の既存システムと安全に連携できるのも大きな特徴です。

CRM(顧客管理)や予約システム、在庫管理などのツールと接続し、AIが実際に業務を実行します。

顧客の希望日を確認して自動で予約を登録する、購入履歴を参照しておすすめ商品を提案する、注文ステータスをリアルタイムで照会して回答する、といった対応もAIが行えます。

③AIと人の協働をスムーズにする

AIでは判断が難しいケースもあります。そのようなとき、Workflowsを使えば、人間の担当者に自動で引き継ぐ(ハンドオフ)ことが可能です。

また、「AIが一次対応を8割担当し、複雑な案件のみ人が対応」といった体制をあらかじめ設計できます。この仕組みにより、AIと人間が自然に分業し、サポートの質を保ちながら効率化を実現できます。 特にコールセンターやオンライン接客の現場では、AIが一次対応を担うことで、人間はより高度な業務に集中できるようになります。

ElevenLabsの特徴・すごいところ

ElevenLabsの特徴・すごいところを以下にまとめました。

  • 音声系のAIモデルが豊富
  • イントネーション・抑揚を自動で制御
  • 音声の選択肢が豊富
  • 高速生成が可能
  • ノイズ除去が高精度
  • 日本語含む70以上の言語に対応

最新のAI音声プラットフォームというだけあって、既存の音声AIにはなかった高度な特徴を備えています。以下でそれぞれ解説していくので、ぜひご覧ください。

音声系のAIモデルが豊富

ElevenLabsは以下のとおり、多種多様な音声系のAIモデルを搭載しています。(2025年3月時点)

  • Multilingual V2:感情表現に優れた70ヶ国語以上の言語に対応の音声合成モデル
  • Flash v2.5:低コスト・低遅延で32ヶ国語対応の音声合成モデル
  • Scribe v1:タイムスタンプ・話者識別・タグ付け機能を備えた99ヶ国語対応の最新音声認識モデル

どのモデルも日本語に完全対応していて、読み上げから文字起こしまでが高品質で行えます。

イントネーション・抑揚を自動で制御

ElevenLabsのすごいところの筆頭として挙げられるのが、イントネーション・抑揚を自動で制御できる点です。これまでの音声AIはどこか機械的な音声しか生成できませんでしたが、ElevenLabsはこれを克服しています。

より人間らしくリアルな音声を生成できるようになっているので、人間味のある対応が求められるカスタマー対応などで活かせることでしょう。

音声の選択肢が豊富

参考:https://elevenlabs.io/ja

ElevenLabsには、最初から豊富な音声データが備わっているので、ユーザーは自分の好みに応じた音声を選べます。それぞれに名前が付けられており、男性や女性などの声の特徴が異なるので、実際に聞いてから選んでみてください。

なお、自分の音声クローンを生成して、テキストを読み上げてもらうこともできます。

高速生成が可能

ElevenLabsでは、音声の高速生成が可能です。仮に5秒程度のテキストを入力した場合、約30秒程度で生成が完了します。

コンテンツ制作で大量に音声データが必要になっても、迅速に用意できるのが大きなメリットです。

ノイズ除去が高精度

ElevenLabsは、ノイズ除去も高精度です。Voice Isolatorの機能を使えば、アップロードした音声ファイルの雑音を綺麗に取り除いてくれます。

会議や講演など、多数の人が集まる場所で録音したデータを共有する際に便利です。

日本語含めて70以上の言語に対応

ElevenLabsの各機能は、2025年8月29日時点で日本語を含む76ヶ国語に対応しています。対応言語の一覧は上記画像のとおりです。

なんといっても、日本語に対応しているのが嬉しいポイントですね!翻訳して吹き替える機能などもあるので、英語の動画を日本語に編集したいときなどに便利です。

自分の声を登録して収益化が可能

ElevenLabsでは、プロのボイスアクターや声優志望のユーザーが、自分の声を収益化できるプログラムを提供しています。AIによる高精度な音声クローンを作成し、音声ライブラリを通じて世界中のクリエイターや企業に提供することで、使用されるたびに報酬を得られます

また、特別な機材や大規模なスタジオがなくても、PCと録音環境さえあれば簡単に始められるのが魅力です。

収益化までのステップ

  • ステップ①:自分の音声クローンを作成
    ノイズの少ない環境で2〜3分程度の音声サンプルを録音し、ElevenLabsにアップロード。AIが本人そっくりの音声モデルを生成します。
  • ステップ②:音声ライブラリで共有
    作成した音声クローンを公開設定にし、使用条件や価格を設定。声の特徴や用途を記載すると採用されやすくなります。
  • ステップ③:報酬を獲得
    音声が利用されるたびに収益が発生し、ダッシュボードで管理・受け取りが可能です。

さらに、ElevenLabsは音楽業界や配信会社とのライセンス契約にも対応しており、契約者はより広い範囲で声を活用できるため、大きな収益を得られる可能性があります。

ElevenLabsの機能

ElevenLabsには多数の機能が備わっています。各機能の詳細を以下で解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

テキストの読み上げ(文字起こし)ができる「TEXT TO SPEECH」

「TEXT TO SPEECH」は、ElevenLabsの最も基本的な機能で、テキストデータを音声に読み上げてくれるというものです。「settings」をクリックすれば、以下の画面からモデルの選択、安定性・類似性・スタイルの誇張などのパラメータを直感的に調整できます。

話し手の選択肢も豊富なので、色々試してみてください。

 会話音声を差し替えられる「VOICE CHANGER」

ElevenLabsには「VOICE CHANGER」という機能も備わっています。こちらではアップロードした会話音声について、以下の仕様で、会話内容を保ったまま声だけを差し替えることができます。

  • 日本語を含む70以上の言語に対応
  • 差し替え先の音声は数千種類
  • 約400ミリ秒での高速差し替えが可能

表現の微調整にも対応していて、音声・動画コンテンツの制作に役立ってくれそうです。

発話内容を文字に起こせる「SPEECH TO TEXT」

ElevenLabsの「SPEECH TO TEXT」では、通常の音声文字起こし+αの機能が使えます。その仕様は以下のとおりです。

  • 日本語を含む99ヶ国語対応
  • 文字単位でタイムスタンプが付与可
  • 話者自動識別が可能
  • 笑い声や足音等、音声イベントのタグ付けにも対応

ElevenLabs公式によると、数ある音声認識モデルのなかでも屈指の誤字率の低さが実現できているとのこと。議事録作成で大活躍の予感がしますね。

自分の声そっくりな合成音声が作れる「VOICE CLONING」

ElevenLabsでは「VOICE CLONING」といって、録音したユーザーの声をもとにそっくりな合成音声(ボイスクローン)が作れます。詳細は以下をご覧ください。

  • 日本語を含む70以上の言語に対応
  • 数分の音声データからボイスクローンが作成可
  • 作成したボイスクローンは商用利用が可能

作成したボイスクローンは、後述するVOICE LIBRARYでの共有・収益化も可能です。

効果音を生成できる「TEXT TO SOUND EFFECTS(SFX生成)」

ElevenLabsの「TEXT TO SOUND EFFECTS(SFX生成)」は、入力したテキストから効果音を生成できる機能です。テキストで生成したい効果音の特徴を入力すると、瞬時に対応した効果音を生成してくれます。

こちらの機能は、筆者も実際に使って検証しているので、気になる方はこちらからジャンプしてご覧ください。

長文の読み上げができる「STUDIO」

ElevenLabsの「STUDIO」は、長文の読み上げができる機能です。TEXT TO SPEECHでも9,000文字程度の長文を読み込めますが、STUDIOならさまざまなファイル(EPUB / TXT / PDF / HTML…etc.)をアップロードして、さらに長文を読み上げさせられます。

ただし、Projectsが使えるのはCreatorプランからなので、使いたい方は有料プランにアップグレードしましょう。

動画の音声を差し替えられる「DUBBING STUDIO」

ElevenLabsの「DUBBING STUDIO」は、以下の仕様で動画の音声を差し替えられる機能です。

  • 日本語を含む29ヶ国語対応
  • YouTube / X / TikTok / Vimeo / URL…etc.からの入力に対応
  • 話者自動識別も可能

動画内で間違った情報を伝えていた場合に使用すれば、動画を撮り直すことなく、正しい情報に置き換えられます。

また、音声を翻訳して吹き替えることも可能なため、特にYouTuberなどの動画配信者の需要が高そうですね!

音声中のノイズが除去できる「VOICE ISOLATOR」

「VOICE ISOLATOR」は、アップロードした音声のノイズを除去できる機能です。ElevenLabsの強みである高精度なノイズ除去を活かせるので、ぜひ活用していきたいところですね!

ノイズを除去してコンテンツのクオリティを向上できるので、クリエイターなら必須ともいえる機能です。ただし、この機能は有料プランのみで利用できるため、必要な場合は有料プランに契約してください。

プロンプトで音声をカスタムできる「VOICE DESIGN」

ElevenLabsには、テキストプロンプトをもとに合成音声をカスタマイズできる「VOICE DESIGN」機能が備わっています。こちらは年齢・アクセント・トーン・キャラクターの指定が可能で、音声のカスタマイズにかかる時間はたったの数秒です。

音声チャットボットが作れる「CONVERSATIONAL AI」

ElevenLabsの「CONVERSATIONAL AI」は、音声会話機能を備えた生成AIチャットボットを作成してWebサイトや電話に実装できる機能です。その仕様は以下のとおりになります。

  • 31ヶ国語対応
  • 音声認識・LLMによる回答生成・音声合成が可能
  • Twilio経由で電話への実装にも対応

Conversational AIは、Claude/GPT/Geminiなど複数LLMを選択でき、必要なら自前(OpenAI互換)LLMも接続できます。プロダクション運用ではLLMカスケード(優先モデルが失敗したら自動でバックアップに切替)も用意され、Gemini 2.5/2.0 Flash→Claude 3.7→GPT-4o…といった既定順でフォールバックが可能です。なお、Agent Workflowsにより、会話の局面ごとにサブエージェントや人手への移譲、外部ツール実行をノーコードで設計できます

数千もの合成音声が選べる「VOICE LIBRARY」

ElevenLabsでは数千種類以上の合成音声をストックしている「VOICE LIBRARY」から、任意のものを使用できます。VOICE LIBRARYの音声は商用利用が許可されていて、その他自分のボイスクローンを公開して収益を得ることも可能です。

なお、生成AIの法人利用方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

スマホアプリ版ElevenLabsの「GenFM」について

2024年11月28日にElevenLabsの公式Xにて、スマホアプリ版ElevenLabs(ElevenReader)に新機能「GenFM」が追加されたと発表がありました。

このGenFMとは、PDFや記事、電子書籍、WEBサイトのURL、または 32ヶ国語のテキストからポッドキャストのような音声コンテンツを生成することができる機能。ElevenLabsのiOS / Androidアプリ「ElevenReader」から利用が可能です。

では、このGenFMとは一体どのようなコンテンツが生成できるのでしょうか。

実際にGenFMを使って音声コンテンツを作成してみました。

今回は、今ご覧になっていただいている記事のURLを入力してコンテンツを作成します。

聞いていただいてわかる通り、イントネーションや抑揚、間の取り方などまるでラジオのようなコンテンツを簡単に生成することができました。

ただ、個人的な感想としては、所々英語訛りのような日本語に聞こえるので、とても日本語の上手な外国人の方が二人で話している印象です。

また、しっかり聞くと日本語の読み間違いや機械音のような部分もあるので、まだまだ日本語に関しては正確に出力できるとはいえないでしょう。

しかし、URLを入力してボタンを一つ押すだけで、これだけのコンテンツを生成できてしまうことが驚きです。

コンテンツの内容も、生成AIが要約したテキストを会話形式の音声で聞くことができるので、難しい書籍や論文などでも、より頭に入りやすくなるでしょう。

今回は、無料のプランを使用しているため、生成したコンテンツの最初の1分程度しか出力することができませんでしたが、アプリ上ではコンテンツを最後まで確認することができるので、興味のある方は一度試してみると良いでしょう。

iOS向けアプリ:ElevenReader – Text To Speech on the App Store

Android向けアプリ:ElevenReader – Text to Speech – Apps on Google Play

2025年8月|Eleven Musicがリリース

2025年8月にEleven Musicがリリースされ、ElevenLabsが音楽業界に本格参入しました。

Eleven Musicのおもな特徴は、以下にまとめています。

  • 幅広い音楽生成に対応:ジャンル・長さ・ムードを問わず、ボーカルあり・なしを選べて、多言語での作詞作曲も可能。
  • 直感的な操作:短いプロンプトを入力するだけで、メロディー・歌詞・歌声を自動生成し、ほぼすべてのアプリで利用可能。
  • 制作コストの削減:ライブラリ検索やライセンス交渉が不要になり、時間と費用を大幅に節約できる。
  • 安心の商用利用:音楽業界との提携により、完全ライセンス対応で安心して商用活用できる。

特に、世界の大手インディーズレーベルと配信会社を束ねるMerlin社と、最大手インディーズ音楽出版社のKobalt社と提携を結んでいるのが特徴。音楽に関わる人々の権利を尊重する形で、安心して作詞作曲ができます。

なお、利用するだけなら無料プランから可能ですが、商用利用もするならStaterプラン以上の有料プランへの加入が必要です。

ElevenLabsの商用利用について

ElevenLabsは、Starterプラン以上から商用利用が可能になります。つまり、フリープランでは商用利用が許可されないので注意してください。

ただ、フリープランでも、「elevenlabs.io」あるいは「11.ai」のクレジットを表示すれば公開が可能です。

なお、同意を得ていない他人の声をクローンして、不適切に利用することはどのプランでも禁止されています。すでに、著名人の音声を不正に利用したユーザーが問題になっているので、絶対に真似しないでください。

ElevenLabsの料金プラン

スクロールできます
プラン名料金機能
Free無料10,000クレジットの制限
・毎月10分間の超高品質のテキスト読み上げ
・何千ものユニークな音声を使用して70以上の言語で音声を生成
・月に99言語での音声からテキストへの2.5時間のAPI
・最大で4つの同時リクエストに対応できる15分間の会話型AI
・スタジオでは3つまでプロジェクトが作成可
・自動吹き替えでコンテンツを翻訳
・カスタム合成音声を作成する
・サウンド効果を生成する
・APIアクセス
・毎月11分までの音楽生成
Starter月払い:5ドル/月
年払い:4.17ドル/月(2ヶ月無料)
30,000クレジットの制限
・Freeの機能
・毎月30分の超高品質のテキスト読み上げ
・わずか1分の音声であなたの声を複製
・翻訳とタイミングをより細かく制御できる吹き替えスタジオへのアクセス
・月あたり12.5時間の音声からテキストへのAPI
・最大で6つの同時リクエストに対応できる50分間の会話型 AI
・スタジオで最大20のプロジェクト
・毎月22分までの音楽生成
・ElevenLabs を商用利用するためのライセンス
Creator月払い:22ドル/月(初月は50%OFF)
年払い:18.33ドル/月(2ヶ月無料)
10万クレジットの制限
・Starterの機能
・毎月100分の超高品質のテキスト読み上げ
・月に99言語でAPIを介して63時間の音声をテキストに変換
・最大で10の同時リクエストに対応できる250分間の会話型 AI
・あなたの声の最もリアルなデジタルレプリカを作成するためのプロフェッショナルな音声クローン作成
・複数のスピーカーによる長編コンテンツを作成するプロジェクト
・ウェブサイトやブログにナレーションを追加できるオーディオネイティブ
・より高品質なオーディオ (192 kbps)
・追加クレジットの使用量ベースの課金
・毎月62分までの音楽生成
Pro月払い:99ドル/月
年払い:82.5ドル/月(2ヶ月無料)
50万クレジットの制限
・Creatorの機能
・毎月500分の超高品質のテキスト読み上げ
・プロジェクト経由の高品質オーディオ – 192 kbps
・API経由で44.1 kHz PCMオーディオを出力
・使用状況分析ダッシュボード
・追加クレジットの使用量ベースの課金
・月に99言語でAPIを介して320時間の音声をテキストに変換
・最大で20の同時リクエストに対応できる1,100分間の会話型AI
・毎月304分までの音楽生成
Scale月払い:330ドル/月
年払い:275ドル/月(2ヶ月無料)
500万クレジットの制限
・Proの機能
・毎月2,000分の超高品質なテキスト読み上げ
・月あたりのAPIを介した音声からテキストへの1220時間
・最大で30の同時リクエストに対応できる3,600分間の会話型 AI
・毎月1,100分までの音楽生成
Business月払い:1,320ドル/月
年払い:1,100ドル/月(2ヶ月無料)
1,100万クレジットの制限
・Scaleの機能
・文字起こし料金を1分あたり5セントに
・毎月11,000分の超高品質なテキスト読み上げ、または 22,000分のフラッシュ/ターボ テキスト読み上げ
・APIを介した6000時間の音声からテキストへの変換
・最大で30の同時リクエストに対応できる13,750分間の会話型AI
・フラッシュ/ターボモデルは100 万文字あたり50ドル(年払いの場合)
・3つのプロフェッショナルボイスクローン
・毎月4,800分までの音楽生成
EnterpriseASK必要なだけクレジットを利用可能
・Businessの機能
・文字起こし料金を1分あたり5セント未満に
・すべてのサービスへのAPIアクセス
・DPA(データ処理契約)およびSLA(サービスレベルアグリーメント)に関する個別の条件と保証 
・セキュリティ質問票
・カスタムSSO 
・使用可能な音声および月間音声オペレーションの追加
・同時実行制限の引き上げ
・ElevenStudiosのフルマネージド吹き替えサービス
・規模に応じた大幅な割引価格
・優先サポート
ElevenLabsの料金プラン表

ElevenLabsの料金プランを上記にまとめました。ElevenLabsには4プランが用意されており、1番安いプランは無料で使えます

ただし、無料のプランだと利用できる機能に制限があるので、ElevenLabsをフル活用したいならCreator以上のプランがおすすめです。

その他注意点は以下になります。

  • クレジット→利用分の目安(例):Creator 100k credits=TTS高品質 約100分/Flash v2.5 約200分/Agents 約250分
  • Agentsは分課金+ LLM費が別途かかる設計(運用で10–30%上振れイメージ)。
  • Pro以上で44.1kHz PCMなどの出力や上限拡大が可能。

最初は無料でElevenLabsの使い勝手を確認して、気に入ったら徐々に有料プランに切り替えていくのがよさそうです。

ElevenLabsの使い方

ここからは、ElevenLabsの使い方を紹介していきます。

筆者が実際に登録しながらスクショも載せているので、ぜひ参考にしてみてください。

登録手順

参考:https://elevenlabs.io/ja

まずは、ElevenLabsの公式サイトにアクセスして、アカウントを登録します。

右上にある「GET STARTED FREE」をクリックしてください。

アカウント情報の入力を求められるので、上部のGoogleアカウントでログインを選択します。

ちなみに、下のチェックボックスでは、メールの配信に関する同意とプライバシーポリシーへの同意を求められています。

ファーストネームやどこでElevenLabsを知ったか聞かれるので答えます。

このあと、職業等も質問されるので、当てはまるものを選択してください。

質問への回答が終わると、すぐにElevenLabsを使えるようになります。

使いたい機能のタブを選択して、実際に音声を生成してみましょう。

ブラウザ版の使用手順

ブラウザ版の使用手順は簡単です。まずは、左側にあるタブのなかから、使いたい機能を選択します。

その後、上記画像のように、生成したい音声をテキストで入力して、「Generate speech」を押すだけです。

以下に実際に生成された音声を共有します。

API版の使用手順

ElevenLabsをAPIで使用する際は、Google ColaboratoryなどのPython環境を使います。

まずは、以下のコードを入力して、ElevenLabsのセットアップを完了しましょう。

pip install elevenlabs

基本的には必要ありませんが、APIキーとボイスIDを指定して、環境変数の設定もできます。

ELEVENLABS_API_KEY= "発行したAPIキーを入力"
ELEVENLABS_VOICE_ID= "ElevenLabsのVoicesページにて取得したボイスIDを入力"

APIキーはElevenLabsで自分のアカウント名をクリックすると出てくる「API Keys」を選択、ボイスIDは左のタブの「Voices」から好みのボイスを選んで、「View」→「ID」とクリックすればコピーできます。

参考:https://elevenlabs.io/ja

あとは、使いたい機能に応じて適切なコードをPython環境で入力するだけです。

ElevenLabsを使ってみた

筆者も実際にElevenLabsの各機能を使ってみたので、そのレビューを画像とともに紹介していきます。

ElevenLabsで生成した音声も共有していくので、ぜひ参考にしてみてください。

TEXT TO SPEECH

TEXT TO SPEECHは、その名のとおりテキスト入力から音声に変換してくれる機能です。

筆者は試しに上記の文章を入力して音声変換してみました。生成された音声が以下のものです。

36秒というやや長い音声でも問題なく読み上げてくれました。ただ、若干日本語の読み方が不自然なところがあるので、そこは今後の改善に期待ですね。

ちなみに、音声を生成する際、左下の選択枠をクリックすると、話し手を変更できます。

Sound Effects

Sound Effectsは、テキストから効果音を生成する機能です。生成した効果音の特徴をテキスト形式で入力して、「Generate Sound Effects」をクリックすると効果音を生成できます。

参考:https://elevenlabs.io/ja

今回は試しに、テキスト入力欄の下に出ていたサンプルを選んでみました。

生成したあとは、右側のダウンロードアイコンをクリックするだけで瞬時にダウンロードできます。今回生成した音声は以下のとおりです。

確かに「疾走する車」のプロンプトに相応しい音声が作れていますね!

Projects

参考:https://elevenlabs.io/ja

Projectsは、長文のコンテンツを音声に変換する機能です。テキストファイルなどをアップロードすると、それに対応した音声をまとめて生成してくれます。

こちらの機能を使う際は、プランをCreatorにアップグレードする必要があるので注意しましょう。

Dubbing Studio

参考:https://elevenlabs.io/ja

Dubbing Studioは、入力した動画ファイルの音声を翻訳・吹き替えしてくれる機能です。利用する際は、真ん中の「Create new dub」を選択するところから始まります。

次の画面では、以下の情報を入力します。

  • プロジェクト名
  • 動画の言語
  • 吹き替え先の言語
  • 話しての人数

動画はファイルをアップロードするか、YouTubeリンクなどを添付して読み込ませます。動画の時間はアップロードしたあとに自動的に反映される仕組みです。

最後に「Create dub」をクリックすると、吹き替えた動画が生成されます。

ただし、こちらの機能も有料プランでなければ使えないので注意してください。

Eleven Music

参考:https://elevenlabs.io/app/music

Eleven Musicは、テキストプロンプトから音楽を手軽に生成できる機能です。左側のサイドバーから「Music」を選択すると使えます。

今回は以下のプロンプトを入れてみました。

Epic orchestral soundtrack

(壮大なオーケストラ風のサウンドトラック)

参考:https://elevenlabs.io/app/music

プロンプトの入力後は、バリエーションと曲の再生時間を選択します。

バリエーションは1〜4の間で選択可能です。

参考:https://elevenlabs.io/app/music

再生時間は、30秒〜4分の間で選べます。

参考:https://elevenlabs.io/app/music

音楽を生成した後の画面はこちら。

参考:https://elevenlabs.io/app/music

再生ボタンで再生ができるほか、ダウンロードボタンからダウンロードもできます。ただし、ダウンロードは有料プランでないとできないため注意してください。

ElevenLabsの活用事例

ElevenLabsは国内外の多様な分野で導入が進んでいます。メディア、教育、企業研修、コールセンターなど、具体的な導入事例をご紹介します。

TBS(東京放送ホールディングス)

TBSでは、バラエティ番組『KASSO』をはじめとした番組制作にElevenLabsの音声合成技術を導入しています。※2

AIによるナレーションや多言語吹き替えを活用することで、収録コストと時間を大幅に削減。これにより、国際配信を見据えたマルチリンガル対応が可能となり、従来の制作フローを刷新する新しいモデルとして注目を集めています。

コールセンター業界

国内のコールセンター業界では、ElevenLabsが「コールセンター向け日本語特化の音声AI」を共同開発。(※3)従来の自動応答よりも自然で聞き取りやすい音声を生成し、顧客体験を向上させています。

人材不足や高齢化による人員確保の難しさを補う解決策としても期待されており、AIによる効率的な顧客対応が企業の競争力強化につながっています。

教育分野

教育現場では、eラーニング教材や語学学習コンテンツのナレーションにElevenLabsが活用されています。※4

自然な発音と抑揚を備えた音声は、学習者の理解を助けるだけでなく、多言語対応によって海外展開にも対応可能です。特に非ネイティブスピーカーにとって、親しみやすい音声教材として教育効果を高める役割を果たしています。

企業のプロモーション・社内研修

多くの企業は、製品デモや社内トレーニング動画にElevenLabsの音声技術を活用しています。

スクリプトを入力するだけで自然なナレーションを生成できるため、プレゼン資料やeラーニング用コンテンツを効率的に制作することが可能です。映像と音声を組み合わせることで、社員教育やプロモーション活動の効果を高め、情報伝達をより印象的にしています。※5

オーディオブック・ポッドキャスト制作

自然な音声を生成するElevenLabsの特徴を活かして、著者やポッドキャスターはElevenLabsを使って物語や解説を生き生きと表現する音声を生成しています。声質やトーンを自在に選べるためキャラクターやストーリーに合わせた音声演出が可能で、特にオーディオブックやポッドキャスト制作において広く利用されています。※6

録音スタジオを使わずに高品質な音声作品を制作できるため、低コストで配信でき、リスナーに没入感のある体験を提供することが可能です。

ElevenLabsでよくある質問

Elevenlabsによくある質問をまとめました。利用を検討している方や、他の音声生成AIツールとの比較をしたい方はぜひ参考にしてください。

ElevenLabsに日本法人はある?

ElevenLabsには、イレブンラボジャパン合同会社という日本法人が存在します。※1

初の海外拠点として2025年4月に設立されました。

ElevenLabsの言語設定のやり方は?

ElevenLabsに言語設定の項目はありません

テキスト入力欄に日本語を入れるだけで、日本語の音声で読み上げてくれます。

商用利用は可能?

有料プラン(Starterプラン以上)では商用利用が可能です。ただし、無料プランでも条件付きで商用利用ができる場合もありますので、公式サイトの利用規約を確認しましょう。

どのような声が利用できる?

ElevenLabsではさまざまな声の選択肢があり、特に日本語の音声品質は高く評価されています。ネイティブスピーカーに近い自然な音声を生成することが可能です。

ElevenLabsの解約方法は?

ElevenLabsの解約方法について、以下の手順を参考にしてください。

【解約手順】

  1. アカウントの設定メニューから「Settings」を選択
  2. 左側のメニューから「Billing」を選択
  3. Subscription」セクションで「Cancel Subscription」をクリック
  4. 解約理由の選択(任意)
  5. 「Confirm Cancellation」をクリックして解約を確定
  6. 解約完了のメールが届くことを確認

なお、音声AIの企業活用事例について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

ElevenLabsでコンテンツ制作の幅を広げよう

ElevenLabsは、音声に関わるさまざまな編集ができる音声AIプラットフォームです。テキストから音声を生成できるほか、ノイズ除去や翻訳・吹き替えなど、多様な機能が揃っています。

そんなElevenLabsのできることを以下にまとめました。

【ElevenLabsでできること】

  • 音声系のAIモデルが豊富
  • イントネーション・抑揚を自動で制御
  • 音声の選択肢が豊富
  • 高速生成が可能
  • ノイズ除去が高精度
  • 日本語含む70ヶ国語以上の言語に対応

なお、ElevenLabsはStarter以上のプランなら商用利用も可能です。商用利用ができないものの、無料のプランも存在します。(無料プランも条件付きで商用利用可)

使いこなせばコンテンツ制作の幅が広がることは間違いないので、クリエイターの方はぜひ使ってみてください。

最後に

いかがだったでしょうか?

ElevenLabsのAI音声は、業務効率を大幅に向上させる可能性を秘めています。もし、貴社での音声生成AIの導入を真剣に検討しているなら、このツールの活用が成功の鍵となるでしょう。

株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!

開発実績として、

・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
・社内お問い合わせの1次回答を自動化するRAG型のチャットボット
・過去事例や最新情報を加味して、10秒で記事のたたき台を作成できるAIプロダクト
・お客様からのメール対応の工数を80%削減したAIメール
・サーバーやAI PCを活用したオンプレでの生成AI活用
・生徒の感情や学習状況を踏まえ、勉強をアシストするAIアシスタント

などの開発実績がございます。

生成AIを活用したプロダクト開発の支援内容は、以下のページでも詳しくご覧いただけます。
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