DifyではじめてのAIアプリ開発:Q&Aチャットボットを構築するチュートリアル
理論を学んだら、次は実践です。Difyの直感的なインターフェースを使えば、プログラミングの知識がなくても、簡単にAIアプリケーションを構築できます。
このチュートリアルでは、Difyを使って「簡単なQ&Aチャットボット」を作成する手順を、ステップバイステップで詳しく解説します。完成したチャットボットは、設定した役割に基づいてユーザーの質問に答えることができます。
チュートリアル概要
- 目標: Difyで基本的なQ&Aチャットボットを作成し、動作させる。
- 所要時間: 約15分
- 必要なもの: Difyアカウント(無料プランでOK)
ステップ1:新しいアプリケーションの作成
まずは、Difyのダッシュボードから新しいアプリケーションを作成します。
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Difyにログイン:
Difyの公式サイト(https://dify.ai/)にアクセスし、ログインします。 -
「アプリを作成」をクリック:
ダッシュボードの左側メニュー、または中央にある「アプリを作成」ボタンをクリックします。(ここに「アプリを作成」ボタンのスクリーンショットを挿入するイメージ)
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「チャットボット」を選択:
表示されるアプリケーションの種類の中から、「チャットボット」を選択します。チャットボットは、ユーザーとの対話を通じて情報提供やタスク実行を行うAIアプリケーションです。(ここにアプリの種類選択画面でチャットボットが選択されているスクリーンショットを挿入するイメージ)
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アプリ名の入力と作成:
アプリケーションに分かりやすい名前を付けます。今回は「MyQABot
」としましょう。
名前を入力したら、「作成」ボタンをクリックします。(ここにアプリ名入力画面のスクリーンショットを挿入するイメージ)
ステップ2:プロンプトエンジニアリングでAIの役割を設定する
チャットボットの「頭脳」となるプロンプトを設定します。ここでAIの役割や振る舞いを定義します。
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「プロンプトエンジニアリング」画面へ移動:
アプリ作成後、自動的に「プロンプトエンジニアリング」の画面に遷移します。もし遷移しない場合は、左側メニューから「プロンプトエンジニアリング」を選択してください。(ここにプロンプトエンジニアリング画面のスクリーンショットを挿入するイメージ)
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プリプロンプト(Pre-prompt)の設定:
「プリプロンプト」のセクションに、AIの役割を定義する指示を入力します。これがAIの基本的な性格や応答スタイルを決定します。例えば、以下のように記述してみましょう。
あなたは、当社の製品に関する質問に答えるカスタマーサポートの専門家です。ユーザーの質問に対し、丁寧で分かりやすい言葉で回答してください。不明な点があれば、正直に「分かりません」と答えてください。
(ここにプリプロンプト入力欄のスクリーンショットを挿入するイメージ)
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変数(Variable)の確認:
「変数」のセクションに{{query}}
があることを確認します。これは、ユーザーからの質問を受け取るためのプレースホルダーです。Difyが自動で設定してくれます。(ここに変数セクションのスクリーンショットを挿入するイメージ)
ステップ3:チャットボットのテストと公開
プロンプトを設定したら、実際にチャットボットがどのように応答するかをテストし、問題なければ公開します。
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プレビュー(Preview)でのテスト:
画面右側の「プレビュー」セクションで、実際に質問を入力してみましょう。- 例1: 「製品の保証期間は?」
- 例2: 「Difyとは何ですか?」
- 例3: 「今日の天気は?」
AIがプリプロンプトに従って応答するか確認します。もし期待通りの応答が得られない場合は、ステップ2に戻ってプリプロンプトを修正・調整してください。
(ここにプレビュー画面で質問と応答が表示されているスクリーンショットを挿入するイメージ)
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チャットボットの公開:
チャットボットの応答に満足したら、画面右上の「公開」ボタンをクリックします。これにより、作成したチャットボットが利用可能な状態になります。(ここに公開ボタンのスクリーンショットを挿入するイメージ)
まとめ:あなたの最初のAIチャットボットが完成しました!
おめでとうございます!これで、Difyを使ったあなたの最初のAIチャットボットが完成しました。このチャットボットは、DifyのAPIを通じて、あなたのウェブサイトや他のアプリケーションに組み込むことができます。
この基本的なチャットボットをベースに、ナレッジ機能を追加して独自の情報を学習させたり、エージェント機能で外部ツールと連携させたりすることで、さらに高度で実用的なAIアプリケーションへと発展させることが可能です。
ぜひ、Difyの様々な機能を試して、あなたのアイデアを形にしてみてください。