ChatGPTでアプリが使える!?毎年恒例「OpenAI DevDay 2025」の発表内容まとめ

みなさん!2025年も毎年恒例の開発者向けイベント「OpenAI DevDay 2025」が開催されました。

今回は「ChatGPTでSpotifyやCanvaが使えるアプリ機能」を筆頭に、「ChatGPT×外部ツール」の可能性を拡げる新サービスが続々と登場しています。

当記事では、そんなOpenAI DevDay 2025での発表内容を一挙紹介していきます。完読いただけると、プライベートから仕事までChatGPT活用の幅が広がるかも!ぜひ最後までお読みください。

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OpenAI DevDay 2025とは

2025年10月6日、ChatGPTでおなじみのOpenAIが開発者向けイベント「OpenAI DevDay 2025」を開催しました。

OpenAI DevDay 2025の概要
参考:https://openai.com/devday/

このOpenAI DevDayは、OpenAIの新サービスが発表される毎年恒例のイベント。その2025年度版である「OpenAI DevDay 2025」では、以下の4点がリリースされています。全般に「ChatGPT×外部ツール」を重視したものが多い印象です。

OpenAI DevDay 2025の発表内容(※1、2)
  • ChatGPT内でSpotifyやCanva等のアプリが使える「Apps Inside ChatGPT」のリリース
  • AIエージェントをノーコードで本格開発できる「AgentKit」のリリース
  • コーディング用AIエージェント「Codex」の正式リリース
  • OpenAI APIでの最新モデル(Sora 2やGPT-5 Pro等)のリリース

また同イベントは、サム・アルトマンCEOが直々に登壇したり「日本の高齢者がChatGPT×独学でiPhoneアプリを開発した」エピソードが挟まれたりと、興味深い内容になっています。未視聴の方はぜひぜひ、YouTubeに公開中のアーカイブからご確認ください!

なお、2024年開催時の内容に関しては下記の記事を参考にしてください。

OpenAI DevDay 2025の発表まとめ

ここでは、OpenAI DevDay 2025で発表・リリースされた4つの新サービスを解説していきます。まずは、一般ユーザーにも関係のある「Apps Inside ChatGPT」から、詳細をみていきましょう!

Apps Inside ChatGPT

「Apps Inside ChatGPT / Apps SDK」はOpenAI DevDay 2025の目玉で、ChatGPTからアプリを利用&公開できる新サービスです。一般ユーザー向けの「Apps Inside ChatGPT」では会話形式でのアプリ利用が、開発者向けの「Apps SDK」ではChatGPTでのアプリ公開がそれぞれ可能となります。(※3)

Apps Inside ChatGPTでのSpotify稼働例
参考:https://openai.com/index/introducing-apps-in-chatgpt/

Apps Inside ChatGPTとApps SDKの詳細については、下記をご確認ください。

Apps Inside ChatGPTについて
  • ChatGPTとの会話中に名前・機能を指定してアプリを呼び出せる新サービス(≒旧プラグイン
  • CanvaやSpotify等、有名アプリも利用可能(英語圏限定)
  • まずは、無料版とChatGPT Go / Plus / Pro向けに提供開始(EU除く)
  • 今後、ChatGPT Business / ChatGPT Enterprise / ChatGPT Eduでも提供開始予定
  • アプリ検索サービスもリリース予定
Apps SDKについて
  • 開発したアプリを「Apps Inside ChatGPT」経由でChatGPT向けに公開できる新サービス
  • 週間アクティブユーザー8億人超のChatGPTでアプリをリリース可
  • MCP(Model Context Protocol)採用でシームレスな実装を実現
  • 同サービス自体もオープンソースで汎用性の高さが魅力

またApps Inside ChatGPTの公開に際しては、公式パートナーとして下記の有名アプリもリリースされています。

スクロールできます
アプリできること
Canva・ChatGPT経由&会話形式でのスライド作成
・画像を交えたブレーンストーミング
Spotify・条件に合ったプレイリストの生成
Booking.com / Expedia・会話形式でのホテル・フライトの予約
Coursera・会話形式でのオンライン授業の提案
・ChatGPT内での授業動画視聴
・授業に対しての質疑応答
Figma・会話形式でのフローチャート生成
Zillow・会話形式での物件の検索
Apps Inside ChatGPTで使えるアプリの例

さらに、Uber等も公式パートナーとして参加予定で、今後の機能充実に期待ができそうです。

なお、Apps Inside ChatGPTに関して詳しくは下記の記事を参考にしてください。

AgentKit

OpenAI DevDay 2025では、ノーコードでAIエージェントを開発・実装できる「AgentKit」もリリースされました。

Agent Builderの使用イメージ
参考:https://openai.com/index/introducing-agentkit/

このAgentKitはさしずめ「Copilot StudioやDifyのOpenAI版」といったところで、下記のツール群が利用可能。その利用料金は、OpenAI APIの各モデルの稼働分として請求される仕組みです。(※4)

AgentKitに含まれるツール・機能
  • ワークフロー形式で視覚的にエージェントを作成・更新できる「Agent Builder」
  • 外部サービス(Webアプリ等)に作成したエージェントを実装できる「ChatKit」
  • 入出力をフィルタリングできる「Guardrails」
  • データやツール接続を管理できる「Connector Registry」
  • プロンプト等の改善に役立てられるモデル評価機能「Evals」 等

そんなAgentKitについてはデモ動画(下記)も公開されていて、実際に「条件分岐でフライトと旅行プランの両方を立案してくれるエージェント」を作成する流れが確認できます。

AgentKitはすでにLINEヤフー株式会社等の有名企業で先行導入されています。企業のDXにおける新たな選択肢となりそうです。

なお、AgentKitに関して詳しくは下記の記事を参考にしてください。

Codex正式公開

2025年5月より先行公開されていたAIコーディングアシスタント「Codex」が、OpenAI DevDay 2025で正式にリリースされました。その詳細は以下のとおりで、新たな機能が追加されています。(※5)

Codexについて
  • ChatGPTから利用できるAIコーディングアシスタント
  • 【New】Slackからの会話取得・タスク開始機能をリリース
    ChatGPT Plus / Pro / Business / Edu / Enterprise対象)
  • 【New】外部ツールにCodexの各機能が組み込める「Codex SDK」も提供開始
    (ChatGPT Plus / Pro / Business / Edu / Enterprise対象)
  • 【New】ワークスペースからデータや環境を整理できる管理ツールも登場
    (ChatGPT Business / Edu / Enterprise)

OpenAI DevDay 2025では、イベント用にCodexで作成した「空撮用ドローン・マイク・舞台照明をゲームのコントローラーで操作できるアプリ」がお披露目されていました。このように、ニッチな用途のツールを簡単に作れちゃうのがCodexの魅力です。みなさんもぜひぜひ、ChatGPTからお試しください!

なお、Codexに関して詳しくは下記の記事を参考にしてください。

Sora 2含む新規API公開

OpenAI DevDay 2025では、OpenAI APIで使えるAIモデルも拡張されました!こちらはSNSで話題を集めた「Sora 2」や従来Proプラン(月額200ドル)でしか使えなかった「GPT-5 Pro」を筆頭に、下記の5モデルが公開されています。(※6、7、8、9)

OpenAI DevDay 2025でリリースされたAPIモデル5種
スクロールできます
概要できること制限料金
Sora 2標準品質の動画を生成できる動画生成AI・プロンプト&画像からの動画生成
・生成の進捗確認
・生成動画のダウンロード
・動画の削除
・解像度や長さの指定
・サムネイルのダウンロード
・動画の各コマのダウンロード
・動画の部分修正(リミックス)
・18歳以上限定のコンテンツは生成不可
・版権もののキャラクター&音楽は生成不可
・人間の顔が映り込む動画(フォトリアル系 / 実在の人物 / 公人を含む)も生成不可
720×1280:1秒あたり0.10ドル
1280×720:1秒あたり0.10ドル
Sora 2 Pro高品質の動画を生成できる動画生成AI・プロンプトからの動画生成
・生成の進捗確認
・生成動画のダウンロード
・動画の削除
・解像度や長さの指定
・サムネイルのダウンロード
・動画の各コマのダウンロード
・動画の部分修正(リミックス)
・18歳以上限定のコンテンツは生成不可
・版権もののキャラクター&音楽は生成不可
・人間の顔が映り込む動画(フォトリアル系 / 実在の人物 / 公人を含む)も生成不可
720×1280:1秒あたり0.30ドル
1280×720:1秒あたり0.30ドル
1024×1792:1秒あたり0.50ドル
1792×1024:1秒あたり0.50ドル
GPT-5 ProChatGPT Proプランで公開されているフラッグシップLLM・推論による高度な回答生成・コンテキストウィンドウ(入力)は400,000トークンまで
・出力は272,000トークンまで
・知識は2024年9月まで
入力:1Mトークンあたり15.00ドル(Batch APIは7.50ドル)
出力:1Mトークンあたり120.00ドル(Batch APIは60.00ドル)
gpt-realtime-miniリアルタイムで音声回答を返すマルチモーダルAI・テキスト・音声・画像での入力
・リアルタイムでの音声回答の出力
・コンテキストウィンドウ(入力)は32,000トークンまで
・出力は4,096トークンまで
・知識は2023年10月1日まで
【テキスト】
入力:1Mトークンあたり0.60ドル
キャッシュ入力:1Mトークンあたり0.06ドル
出力:1Mトークンあたり2.40ドル

【音声】
入力:1Mトークンあたり10.00ドル
キャッシュ入力:1Mトークンあたり0.30ドル
出力:1Mトークンあたり20.00ドル

【画像】
入力:1Mトークンあたり0.80ドル
キャッシュ入力:1Mトークンあたり0.08ドル
gpt-image-1-miniテキストネイティブな画像生成AI・テキスト&画像に基づく画像生成N/A【テキスト】
入力:1Mトークンあたり2.00ドル
キャッシュ入力:1Mトークンあたり0.20ドル

【画像】
入力:1Mトークンあたり2.50ドル
キャッシュ入力:1Mトークンあたり0.25ドル
出力:1Mトークンあたり8.00ドル

【画像生成 / 低品質】
1024×1024:1枚あたり0.005ドル
1024×1536:1枚あたり0.006ドル
1536×1024:1枚あたり0.006ドル

【画像生成 / 中品質】
1024×1024:1枚あたり0.011ドル
1024×1536:1枚あたり0.015ドル
1536×1024:1枚あたり0.015ドル
新規APIモデルの詳細

OpenAI APIを活用した開発が捗りそうですね!

なお、Sora2に関して詳しくは下記の記事を参考にしてください。

OpenAI DevDay 2025に期待大!

当記事では、開発者向けイベント「OpenAI DevDay 2025」で発表された内容をご紹介しました。以下にてもう一度、OpenAI DevDay 2025でリリースされた新サービスを振り返っていきましょう!

OpenAI DevDay 2025の発表内容
  • ChatGPT内でSpotifyやCanva等のアプリが使える「Apps Inside ChatGPT」
  • AIエージェントをノーコードで本格開発できる「AgentKit」
  • コーディング用AIエージェント「Codex」の正式リリース
  • OpenAI APIでの最新モデル(Sora 2 / GPT-5 Pro)のリリース

以上のとおり、「ChatGPT×外部ツール」を実現する新サービスが続々と登場しています。生成AIの第一人者であるOpenAIの活躍にこれからも目が離せませんね。

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最後に

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