AIはもう”人間の感性”を超えたのか?見る者を惑わせる究極の絵画テスト【画像生成AI編】

生成AI×業務効率化Tips

押さえておきたいポイント
  • 画像生成AIは創作・ビジネス・SNS活用など幅広い分野で普及中
  • ツールごとに著作権・商用利用のルールが異なり、規約確認が必須
  • プロンプト設計や加工例など実践的な活用事例が増加し、個人でも高品質作品が生成可能

近年の画像生成AIの精度は凄まじく、「人間が描いたのか、AIが描いたのか分からない」ところまで来ています!

特に、最近のDALL-E 3(in ChatGPT)やMidjourneyStable Diffusionなどは、極めて精細な写真や絵を生成してくれます。その精度の高さといえば、人間が描いたものと見まがうほど!

当記事では、そんな気鋭の画像生成AI5種が描いた絵の中に、人間が描いた本物の絵を1枚だけMIX。「どれが人間の描いた絵なのか」を当てるクイズを実施します!

\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/

【AI vs 人間】利きAI画像選手権

ここでは以下の4種類の画像について、人間が制作したものと画像生成AIによるものをそれぞれ用意しました。

  • 抽象画(キュビズム)
  • 東京の風景写真
  • モネの睡蓮
  • フォーヴィスムの絵画

画像の生成には、特に注目度が高い以下5種類の画像生成AIツールを使用します。

  • Bing Image Creator
  • DALL-E 3(ChatGPT)
  • Midjourney
  • Stable Diffusion(SDXL 1.0 / Leonardo.AI
  • Adobe Firefly

それでは、順番にクイズを解いていきましょう!

抽象画(キュビスム)

まずは抽象画(キュビスム)について、人間の絵を探していきます。

当クイズでは、各画像生成AIに共通で……

Paint an abstract painting that looks like the real thing.

というプロンプトを使用。用意した画像は800×800のサイズに切り揃えました。

さて、この中で人間が描いた抽象画はどれでしょう?

正解は、、、

これは分からない!

抽象画は、画像生成AIの得意分野かもしれませんね。抽象画家は、画像生成AIに危機感をもったほうがいいかも?

ちなみにそのほかの画像は、以下のAIツールで作成しました!

  • 上段中:Stable Diffusion(SDXL 1.0 / Leonardo.AI)
  • 上段右:DALL-E 3(ChatGPT)
  • 下段左:Adobe Firefly
  • 下段中:Bing Image Creator
  • 下段右:Midjourney

東京の風景写真

続いては、人間が撮影した東京の風景写真を探していただきます。

使用したプロンプトは、各画像生成AI共通で以下のとおりです。

Generate realistic-looking Tokyo landscape photos.

さて、この中で東京の風景写真はどれでしょう?

正解は、、、

東京などの都市の風景を、本物の写真さながらに生成するのは、まだ難しそうですね。

てことは、まだ写真家には未来があるのか?

そのほかの画像は、以下のAIツールで作成しました!

  • 上段左:Stable Diffusion(SDXL 1.0 / Leonardo.AI)
  • 上段中:Midjourney
  • 上段右:DALL-E 3(ChatGPT)
  • 下段中:Bing Image Creator
  • 下段右:Adobe Firefly

モネの睡蓮

今度は名画「モネの睡蓮」の本物を当てていきましょう!

画像生成にあたっては……

Paint a painting Water Lilies.

というプロンプトを使用したかったのですが、なんとDALL-E 3が生成を拒否。

どうやらモネの贋作を生成させる命令が、コンテンツポリシーに引っかかったみたいです。ということでDALL-E 3には、再度「モネに似せる必要はない」と命令しました。

さて、気を取り直してクイズに移ります。この中で、モネが描いた本物の「睡蓮」はどれでしょう?

正解は、、、

これもかなり自然ですね!

ただ、ところどころAIっぽさが残る部分もあります。とはいえ、オークションに出しても、普通に高値で売れそう(笑)

そのほかの画像は、以下のAIツールで作成しました!

  • 上段左:Midjourney
  • 上段中:DALL-E 3(ChatGPT)
  • 下段左:Bing Image Creator
  • 下段中:Stable Diffusion(SDXL 1.0 / Leonardo.AI)
  • 下段右:Adobe Firefly

フォーヴィスムの絵画

最後に極彩色が魅力のフォーヴィスム(野獣派)の絵画について、人間によるものを見破っていきましょう!

今回はAdobe Fireflyを除いて、下記プロンプトを使いまわしました。

Paint a forest picture in the style of fauvisme.

Adobe Fireflyについては……

このように人物写真が生成されてしまったので、下記プロンプトを使用しています。

Only Paint a forest picture in the style of fauvisme. Don't take a picture of human.

さてこの中で、人間が描いたフォーヴィスムの絵画はどれでしょう?

正解は、、、

かなり難しい!

一部の画像生成AIは、フォーヴィスム特有の配色と筆のタッチをうまく模倣できています。

非現実的な画風は、AIに取って代わられちゃうかも……

ちなみにダミーの画像は、以下のAIツールで作成しました!

  • 上段左:Adobe Firefly
  • 上段右:DALL-E 3(ChatGPT)
  • 下段左:Bing Image Creator
  • 下段中:Stable Diffusion(SDXL 1.0 / Leonardo.AI)
  • 下段右:Midjourney

なお、AIの開発環境の作り方について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

画像生成AIの活用事例

画像生成AIは、日常のクリエイティブからビジネス、SNS投稿まで、幅広い場面で使われています。最近では、一枚の写真やイラストを自分好みに加工したり、イメージ通りの作品を簡単に作れるようになりました。特別なスキルがなくても使えるため、プロだけでなく一般のユーザーにも人気が広がっています。

今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、contact@weel.co.jp からご連絡ください。

Higgsfield Popcornで服の色を変える

一枚の人物画像から、洋服の色だけを変えるテストが紹介されています。顔や髪型、ポーズ、背景はそのままで、服の色違いを自然に作成できるのが特徴です。トーンや質感まで滑らかに仕上げることができ、ファッション分野でも活躍するでしょう

Popcornでは「洋服の色のバリエーション」というプロンプト一つで、簡単に雰囲気をガラリと変えられます。元の画像と生成結果を並べると、AIの再現力の高さがひと目で伝わります。

PIXTAで「お誕生日イメージ画像」を販売

AIで作成した「お誕生日イメージ画像」を素材販売サイトPIXTAにて公開・販売している事例です。かわいらしいバルーン背景や華やかなパーティの雰囲気がイラストに表現されており、使いたい人がすぐに手に入れられるのが魅力です。

プロのデザインではなくても、AI生成なら手軽に素材として活用できるため、誕生日コンテンツやSNS投稿にもぴったりの画像となっています。ハッシュタグ活用で作品の幅が広がります。

商用利用について

画像生成AIを仕事で使うときは、普段使いとは条件が違ってきます。無料版だと商用利用NGというサービスもあり、ビジネスで使うなら有料プランに切り替える必要が出てくることもあります

特に広告や販促物、商品パッケージなどに使う場合は要注意です。規約をしっかりと読まずに使ってしまうと、後々権利関係でトラブルになる可能性も。AIが作った画像だからといって何でも自由に使えるわけではなく、学習に使われたデータの扱いによっては著作権的に問題が出ることもあります。

会社の案件やクライアントワークで使うなら、「どこまでが商用利用として認められるのか」「他の人に配ったり販売したりしていいのか」「クレジット表記が必要かどうか」といった点を先に調べておくと安心でしょう。

画像生成AIを使用する際の注意点

画像生成AIを使うときは、まず「このサービスで何が許されているのか」をきちんと確認しておきましょう。自分で作った画像でも、商用利用を禁止しているツールは少なくありません。利用規約を読まずに投稿や販売に使うと、思わぬトラブルになることがあります。

また、AIが学習したデータの影響で、他人の作品に似た画像が作られてしまうこともあります。意図せず似てしまったとしても、相手から指摘されれば問題になる場合があります。

人物の顔や住所など、個人を特定できる情報を含める際はプライバシーにも十分注意が必要です。サービスごとにルールが異なるため、「大丈夫だろう」と思う前に、一度調べてから使うと安心でしょう。

よくある質問

画像生成AIについて、よくある疑問をまとめました。著作権の扱いや使い方の違い、利用時の注意点などを説明します。使い方に困った時の参考にしてください。

画像生成AIで作った画像に著作権はありますか?

ツールごとに規約が違います。自分で作った画像でも、著作権の扱いが制限される場合があります。使う前に必ず規約をチェックしましょう。

誰でも画像生成AIを使えますか?

多くのサービスは登録だけで始められます。特別な知識は不要ですが、操作方法やできることはツールによって異なります。

無料プランでも十分に使えますか?

無料でも画像生成は可能です。ただし、生成できる枚数や解像度に制限がある場合が多いです。有料プランでは、高画質出力や商用利用ができる場合があります。

商用利用できる画像生成AIはありますか?

商用利用が認められているツールもありますが、利用条件はサービスごとに違います。ロゴや商品素材などに使う前に、必ず利用規約を確認してください。

画像生成AIを使うときに気をつけることは?

著作権や個人情報の扱いに注意が必要です。AIが学習したデータによって、他の作品に似た画像ができることもあります。公開・商用利用の際は、トラブルを防ぐためにも慎重に扱いましょう。

画像生成AIがクリエイターを倒す日

皆さんは、いくつ正解できましたか?

ここまでのクイズで、すでに「AIと人間の見分けはほぼつかない」ということが発覚しちゃいました。

これは、皆さんも今すぐAIで画家になれるかも……ということです。本記事のポイント(画像生成AIのポイント)は、以下のとおりです。

  • 人間が描いたと見まがうクオリティで、画像生成が可能
  • 抽象画を描くのは得意そう
  • 都市の風景を生成するのは、まだ難しそう
  • 写真家にはまだ未来がある?
  • 少しAIっぽさが残るが、オークションに出しても高値で売れそう
  • 配色・筆のタッチの模倣は得意
  • フォーヴィスムのような非現実的な画風はAIに取って代わられるかも……

最後に、今回用いた画像生成AIの特徴、得意な画像の種類を、以下の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

スクロールできます
モデル特徴得意な画像の種類
Bing Image Creator・ChatGPTと同じDALL-E 3が使用されている。
・生成できる画像の枚数に制限がある
SFやカオスな世界観のアート
DALL-E 3(ChatGPT)・有料版であれば、何枚でも高品質な画像を生成可能。
・AIっぽさが少し残る
SFやカオスな世界観のアート
Stable Diffusion(SDXL 1.0 / Leonardo.AI)・プロンプトの柔軟な設定が可能
・Image2Imageも可能
すべて平均的
Midjourney・導入までが少し面倒で、有料な点がデメリット
・とにかく精度が高く、トップレベルで自然な画像を生成できる
手書きっぽい絵も得意
Adobe Firefly・かなり自然だが、画像の左下にAdobeのマークが入る手書きっぽい絵も得意
今回使用した画像生成AI一覧表

最後に

いかがだったでしょうか?

急速に進化する画像生成AIを、単なる実験で終わらせず事業競争力に変えるための最適な導入設計や活用戦略を、貴社の環境に合わせて具体化するサポートをご用意しています。

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