【Grok4】イーロンマスク率いるxAIが開発した高性能モデル!その実力を徹底解説

押さえておきたいポイント
  • xAIが開発したAIモデル「Grok4」
  • ChatGPTやClaudeを上回るベンチマーク性能
  • 無料プランあり、有料版でGrok4利用可能

2025年7月10日にxAI社が、Grokの最新モデルであるGrok4を発表し大きな話題となりました。※1

先代のGrok3から大幅に進化を遂げ、ベンチマークの結果を見る限りChatGPTGeminiClaudeなどの主要の生成AIツールよりもハイスコアを記録しています。

今回は、そんな話題のGrok4の特徴や料金についてご紹介します。記事の後半では、業務で使えるGrok4活用ユースケースについてもご紹介しておりますので、ぜひ最後までお読みください。

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Grok 4とは?

Grok 4とは、xAI社が開発したX(旧Twitter)と連動可能な生成AIであるGrokの最新モデルです。

参考:https://x.ai/news/grok-4

上記画像は、ChatGPTやGemini、Claudeなどの主要な生成AIとGrok4のベンチマーク結果をグラフにしたもので、Grokの最上級モデルであるGrok4 Heavyにおいては、全てのベンチマークで最高スコアを叩き出しています。

また、数学や人文科学、自然科学など人間の知識の最先端を反映した難問を集めたテストであるHumanity’s Last Examにおいては44.4%というハイスコアを記録しており、他の生成AIに比べて倍近くの結果となりました。

これらから分かる通りGrok4は高性能な生成AIであり、さまざまな用途で利用できる生成AIとして多くのユーザーから注目を浴びています。

なお、Grok3について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Grok4の特徴

前述の通り、Grok4は高性能な生成AIですがどのような特徴を持っているのでしょうか。次にGrok4の特徴について詳しく見てみましょう。

学習量がGrok3の10倍

Grok4は、先代モデルのGrok3と比較すると学習量が10倍に増加しただけではなく、推論の強化学習に多くの計算リソースが投入されています。

さらに、学習を行うタイミングでツールを組み込むことで、ツールを使ってより優れた結果を出力できるようになっているため、Grok3からさまざまな分野で大幅に進化を遂げました。

マルチモーダルに対応

Grok4は、画像生成機能はもちろん、画像解析機能や音声出力にも対応しています。

さらに、2025年秋には動画生成機能が追加されることも発表されているため、今後のアップデートによってさらにマルチモーダル化が進むことが予想されます。

リアルタイム情報の取得

Grok4は、WEB上から情報収集を行う「DeepSearch」機能に加えて、X上に公開されているポストからも情報収集ができるためよりリアルタイムな情報を簡単に収集できます

これにより、他の生成AIでは取得できないような情報でも拾い上げることができるため、出力される情報の精度が高く他のAIツールと差別化できる点も特徴です。

Grok4 FastとHeavyの違いを比較

Grok4には「Fast」と「Heavy」という2種類のモデルがあります。Fastは応答速度を重視した軽量モデル、Heavyは推論能力・精度を強化した上位モデルです。

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モデル特徴得意分野利用プラン
Grok4 Fast高速応答・軽量処理会話・日常業務SuperGrok
(月$30)
Grok4 Heavy高精度・論理的推論コーディング・数学・研究SuperGrok Heavy
(月$300)
Grok4FastとHeavyの比較表

Fastはレスポンスが速く、スマホなどでも快適に動作します。一方Heavyは複雑な処理や長文解析に強く、ビジネスや開発用途で選ばれています。

Grok4の価格・料金プラン一覧

参考:https://x.ai/blog/grok-4

2025年10月日現在、Grokには無料プランを含む3種類のプランが用意されています。

それぞれのプランの料金と使えるモデルは下記の通りです。

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プラン名料金利用できるモデル
ベーシックプラン無料Grok3
SuperGrok$30/月Grok3Grok4
SuperGrokHeavy$300/月Grok3Grok4Grok4 Heavy
Grokの料金表

このように、2025年10月23日時点では無料でGrok4を使うことができないため、Grok4をいち早く利用したい方は有料プランであるSuperGrokへ加入する必要があります。

Grokの最上級モデルであるGrok4 Heavyを利用したい場合は、SuperGrokHeavyという最上級のプランに加入しなければなりませんが、月額$300と高額でなかなか個人では利用しづらい価格設定となっています。

また、Xの有料プランであるXプレミアムプラスについては、プラン内にSuperGrokが含まれているため、Grok4を利用することができます。そのため、Xのプレミアム機能を活用しながらGrokの利用も考えているという方は、Xプレミアムプラスに加入することをおすすめします。

業務で使えるGrok4活用ユースケース5選

 ここまで、Grok4の概要について理解いただけたかと思いますが、業務上でどのように活躍するのかイメージがつかない方も多いでしょう。

そんな方に向けて、次に業務で使えるGrok4の活用ユースケースを5つご紹介します。

今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、contact@weel.co.jp からご連絡ください。

情報収集・文書要約

Grok4は、WEB上に公開されている情報だけではなく、X上のポストなどの情報も収集することができるため、よりリアルタイムでさまざまな情報を収集することができます。

そのため、上記ポストのように特定の期間に公開された特定の情報を収集することも簡単にできます。

また、プロンプト次第では特定の情報を収集するだけではなく、内容を要約したり、詳しく解説させることもできるため、情報収集のスピードと精度を大幅にあげることができます。

 ゲーム開発

Grok4はコーディング能力にも優れているため、ゲーム開発を行う際にも活躍します。

上記ポストでは、ゲームの仕様書をGrok4にそのまま渡してゲーム開発してもらった様子が公開されていますが、生成されたゲームの様子を見てみると動作も問題なく、正常に動いていることがわかります。

ただし、指示をするたびにコードが再生成されるため、現状のGrok4のみでは高クオリティのゲーム開発は難しいため、構想を練っている段階や開発途中でコードに問題がないかをチェックするなどの使い方に適しているでしょう。

 ファイルの解析や手書き情報のデータ化

Grok4は上記のポストの通り、ファイル、テキストコンテンツ、スケッチ、Googleドライブ、Microsoft One Drive接続など、さまざまな様式のファイルをアップロードすることができます。

アップロードしたファイルの内容の要約はもちろん、スケッチした手書き情報を瞬時にデータ化することも可能なため、パッと思いついたアイデアなどをすぐにデータ化し、プロジェクトチームメンバーに瞬時に情報共有することもできます。

開発現場でのAPI活用(開発者向け情報)

Grok4は、xAIが提供するAPIを通じて外部システムや自社ツールと連携できます。SuperGrokプラン以上の契約者であれば、開発者ダッシュボードからAPIキーを発行し、Pythonなどの言語から利用可能です。

特に、Grok4 Heavyモデルはコード解析や数値計算に優れており、コードレビューやアルゴリズム検証など開発現場でのタスク自動化に活用できます。海外ではすでに、Grok4を社内開発支援ツールに組み込み、レポート作成やドキュメント整備を自動化する企業も登場しています。

今後は商用APIプランの拡充も予定されており、ビジネスと開発の両面で活用の幅が広がると考えられます。

Grok 4vsChatGPT 4.0:AI性能・コスト徹底比較

ここまでお読みいただいたことで、Grok4が優秀な生成AIであることはお分かりいただいたかと思いますが、実際にはChatGPT(GPT-4)と比較してどのぐらい性能が違うのかを表にしてみました。

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Grok4GPT-4
精度・数学・科学分野ではGPT-4より優れている
・Xのリアルタイムデータ活用で最新情報の精度が高い
・汎用性が高く、言語理解能力がGrok4より長けている
・複雑な推論や長文処理が得意
カスタマイズ性・Xプラットフォームとの統合に特化
・ 特定タスク向けのカスタマイズが可能
豊富なAPIとプラグインが豊富カスタムGPTやワークフロー統合が容易多種多様な業界に対応
料金/月$30〜$300$0〜$200
企業利用における違い・リアルタイム分析(SNSマーケティング、ニュース分析)
・コーディング(バグ修正、アルゴリズム最適化)
・カスタマーサポート、コンテンツ生成、研究開発
・セキュリティ強化
・広範な業務に対応
Grok4とGPT-4の比較表

Grok4はGPT-4と比較して数学分野が強くプログラミング能力も高いため、コーディング作業を行う時に利用されたり、リアルタイムな分析や情報収集を行う際に強みがあったりする印象です。

それに対しては、GPT-4は汎用性が高くカスタマイズ性も高いため、オールマイティに活躍する生成AIと言えるでしょう。

どちらも高性能で使い勝手の良い生成AIですが、上記の通りそれぞれに得意分野があります。

利用する業務内容によって使うAIツールを使い分けることでより精度の高い出力結果を得ることができるため、予算に余裕がある場合は、複数のAIツールを使い分けるのも良いでしょう。

なお、GPT-4について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Grokの商用利用について

2025年7月11日現在において、xAI社はGrokの商用利用に関する情報は明記しておらず、明確な法的解釈が確立されていません。

そのため、現時点で商用利用してしまった場合、思わぬトラブルに発展する可能性があるため公式から商用利用に関する情報が出るまでは商用利用を控えた方が無難です。

利用規約に関しては日々アップデートされているため、いつになるかはわかりませんが商用使用についての情報もそのうち発表されることが予想されるので、期待しながら続報を待ちましょう。

Grok4の注意点

最後に、Grok4を利用する上での注意点について解説します。

誤情報を取得する可能性がある

Grok4は、X上にポストされている情報からも情報収集をできるのが強みですが、Xは誰でも気軽に投稿できるSNSのため、正しい情報以外に誤情報も溢れかえっています。

もちろん、Grok4側で情報の精査は行われますが、誤情報を正しい情報として取り扱う可能性も大いにあるため、出力情報が正しいかどうかは最終的に人間の目で確認する必要があるでしょう。

機密情報の漏洩につながる可能性がある

Grok4はローカルLLMではなくWEB上で利用するサービスなため、思わぬタイミングで情報漏洩が起きてしまう可能性があります。

特に、機密情報や個人情報などの最重要情報は、漏洩してしまうと大きな損害へ発展する可能性があるため利用しない方が無難です。

もし、機密情報や個人情報などを取り扱う場合はローカルLLMなどを利用するなど、万全な情報漏洩対策を行う必要があるでしょう。

なお、ローカルLLMについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Grok4に関するよくある質問

Grok4は無料で使えますか?

現時点では、Grok4を無制限に無料で利用できる恒久的なプランは提供されていません。Grok4を利用するには、有料のAPIクレジット購入または月額プラン(例:X Premium+ 含む)への加入が必要です。ただし、期間限定で無料クレジットが付与されることや、一部機能の試用が可能なケースもあります。

Grok4はどのプラットフォームで使えますか?

Grok4は、X(旧Twitter)上で提供されるチャットインターフェースのほか、xAI APIを通じて外部アプリやシステムからも利用できます。将来的には、他のxAIサービスとの連携も計画されています。

Grok4のAPIは誰でも使えますか?

Grok4のAPIは、xAIの公式サイトから申請制で提供されています。開発者向けドキュメントでは、APIキーの発行手順、トークン課金体系(例:$3〜$15/百万トークン)、レスポンス仕様などが整備されています。商用利用も可能ですが、利用規模に応じたプラン選択や規約の確認が必要です。API利用にはクレジット購入または有料プランの登録が必要です。

なお、APIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Grok4はリアルタイム×高精度の次世代AIへ進化

Grok4はさまざまな角度から最新情報を取得できるため、マーケティング企業やトレンド情報発信を行っているメディアを運営する企業などに向いていると言えるでしょう。

そのほかにも、コーディング能力が優れていることもありシステムエンジニアやプログラマーなどのIT技術職の現場や、数字の強さとリアルタイム分析が行えるため、金融・投資業界でも活躍できるポテンシャルを秘めています。

最後に

いかがだったでしょうか?

リアルタイム性とマルチモーダル対応を備えたGrok4が、業務のスピードと質をどう変えるのか…導入前に検討すべきポイントを整理してみませんか。

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