地図が話す時代がやってきた!Google Maps×Geminiが変えるAIナビの未来を解説

押さえておきたいポイント
  • Google MapsにGeminiが統合され、AIによる対話・視覚的ナビが実現
  • Geminiは文字だけでなく、画像・音声・動画など多様な情報を同時に理解できるマルチモーダルAI
  • 一般利用は無料、開発者向けAPIは従量課金制

2025年11月、Google MapsにAIモデル「Gemini(ジェミニ)」が正式に搭載されました。これにより、目的地までのナビゲーションだけでなく、音声での操作や、建物を目印にした直感的な案内、スクリーンショットを活用した探索など、より自然なコミュニケーションで地図を使えるようになりました。

本記事では、そもそもGeminiとはどんなAIなのか、Googleマップに搭載されたことで何ができるようになったのか、そして料金や活用のコツについてわかりやすく解説します。

記事執筆(2025年11月時点)では、米国での展開が先行しています。日本国内での展開も準備が進められています。

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GoogleマップにGeminiが搭載!

参考:https://blog.google/products/maps/gemini-navigation-features-landmark-lens/

2025年11月、Google Maps がAIモデル Gemini を統合し、ナビゲーションおよびロケーション探索の体験を大きく進化させました。※1

ユーザーは、声で操作したり、建物などの目印を使った案内を受けたり、撮ったスクリーンショットから場所を特定したりと、より直感的に操作できるようになりました。これにより、行きたい場所を探す・移動するという一連の流れが、これまで以上にスムーズに進められます。

ここではまず、「Geminiとは何か」を簡潔に確認し、今回のGoogleマップへの導入がどのような変化をもたらすのかを整理していきます。

そもそもGeminiとは

参考:https://gemini.google/jp/about/?hl=ja

Gemini(ジェミニ)は、Googleが開発した最新の生成AI(人工知能)です。質問に答えたり、文章や画像を作成したりと、ChatGPTのように対話ができるのが特徴です。※2

Geminiの強みは「マルチモーダル」と呼ばれる仕組み。これは、文字だけでなく、画像や音声、動画など、さまざまな情報をまとめて理解できるということです。

写真を見せて「この料理の作り方を教えて」と聞けば、材料やレシピを提案してくれます。会議の議事録を要約したり、スライドの内容を整理して資料を作ったりも可能です。

最近では、YouTubeやGmail、Googleドキュメントなど、他のGoogleサービスとも連携が進んでおり、仕事の効率化や情報整理のサポート役として活用の幅が広がっています。

なお、Geminiについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Geminiを搭載したGoogleマップができること

Gemini搭載後のGoogleマップでは、以下のような主な新機能が確認されています。※3

スクロールできます
項目内容
音声/会話型ナビゲーション運転中など手が使えない状況でも、「この道混んでる?」「〇〇駅近くでカフェある?」といった質問を音声で行い、応答を得ながら目的地・経由地を設定可能
ランドマーク基準の案内従来の「次を右折 200 m」など距離・数字中心の案内から、「この建物を通り過ぎたら右折」「あの赤いホテルの前あたりで右へ」のように、視覚的な目印を用いた案内が可能です。ユーザーの混乱を減らし直感的なナビを実現
スクリーンショット/探索支援機能旅行プランニングや待ち合わせ場所の下見などで、撮ったスクリーンショットを用いて場所を自動認識し、保存・シェアできる機能が追加
デベロッパー向け地理情報AIサマリー機能「オフィス街でランチ需要が高いエリア」や「観光客が多く週末に混雑する地域」といった形で、場所の傾向を自動的に要約
Gemini Googleマップができること

Gemini搭載のGoogleマップの料金

参考:https://ai.google.dev/gemini-api/docs/pricing?utm_source=chatgpt.com&hl=ja

一般ユーザー向けのGoogleマップアプリとしては、Gemini搭載機能の基本的利用は無料とされています。ただし、開発者・法人がAPIを用いてGemini/Googleマップの地理情報を組み込む場合には、料金が発生することがあります。具体的には、Gemini API の Grounding with Google Maps 利用時、一定量までは無料枠が存在し、それを超えると「1,000グラウンディングあたり 25 ドル」などの課金が設定されています。※3

また、料金はトークン数・呼び出し回数等によって変動し、無料枠が終了するタイミング・仕様によってコストが上がる可能性があるため、商用利用を検討する際は慎重な見積もりが必要です。

なお、Google  Cloudが新たにリリースした企業向けの総合AIプラットフォーム、Gemini Enterpriseについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Gemini×Googleサービスでもっと便利に!

GeminiがGoogleマップに搭載されたことは、移動・探索体験の進化の第一歩に過ぎません。

今後、Gemini Live など、より視覚的・リアルタイムなガイダンス機能の拡張。カメラ映像と連動して「今見えている建物は○○商店街です。右折してください」のような案内が実現したら便利ですね。

会社での導入を検討している方は、まず「自社/自身の移動や探索にどんな課題があるか」を整理し、Gemini搭載マップがその課題をどう解決できるかをスモールスケールで試してみることをおすすめです。APIを活用する際は、無料枠・トークン数・呼び出し回数・地域対応のチェックを事前に行い、予算設計をしておきましょう。

最後に

いかがだったでしょうか?

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