
- Image Playgroundとは、Appleが提供しているiPhoneやMac向けの画像生成AIアプリ
- 「メッセージ」や「フリーボード」のアプリ上でもImage Playgroundの画像生成機能を利用可能
- iPhone15 Pro以降のiPhone、最新iPad、M1チップ以降のMacでしか使えないので注意
突然ですが、みなさんはImage Playgroundという機能をご存知でしょうか?
Image Playgroundとは、Appleが提供するiPhoneやMac向けの画像生成AIアプリです。テキストや画像を入力して独自の画像を生成できるほか、スタイルやプロンプトを選ぶだけで手軽に画像生成できる点も特徴です。
今回は、Image Playgroundの特徴や使い方、アプリのダウンロード方法などを初心者向けにわかりやすく解説していきます。記事を読み終えるころには、お使いのiPhoneやMacで気軽に画像生成を楽しめるようになるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
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Image Playgroundとは

Image Playgroundとは、 Appleが提供しているiPhoneやMac向けの画像生成AIアプリです。Appleが提供するAI機能「Apple Intelligence」の一部として提供されています。
Image Playgroundのアプリ上で画像生成できるのはもちろん、「メッセージ」や「フリーボード」などのアプリ上でImage Playgroundの画像生成機能を使うことも可能。
テキストと画像入力の両方に対応しているのはもちろん、デフォルトでアプリに入っているスタイルやプロンプトを選択して手軽に画像生成できるのも魅力です。
なお、Apple IntelligenceでChatGPTを使う方法が知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

Image Playgroundアプリのダウンロード方法(iPhone)
Image Playgroundアプリは、対応端末でiOS18.2以降にアップデートすると勝手にインストールされています。そのため、わざわざ手動でダウンロードする必要はありません。
もし、アプリがない場合は、Chromeなどのブラウザで「Image Playground」と検索すると、App Storeのページが表示されるため、そこからダウンロード可能です。

ダウンロード後はすぐに画像生成でき、面倒な設定などはほとんど必要ありません。
Image Playgroundの使い方
Image Playgroundは、テキスト入力で画像生成する方法と、画像入力で画像生成する方法の2種類が存在します。それぞれの使い方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
テキスト入力で画像を生成
Image Playgroundを使って、テキストから画像を生成する際は、まずトップページの「提案」の下にある要素を選択します。

「ベレー帽」を選択すると、以下のような画像が出来上がりました。

画像の右にある矢印をタップすると、合計4種類の画像を確認できます。
気に入った画像を保存したい場合は、右上の3点マークをタップして「共有」をタップします。

画像の共有方法が表示されるので、「写真に追加」を選択しましょう。

なお、プロンプトの入力欄も用意されているのですが、こちらに英単語を入れて画像生成の指示を出してもエラーになってしまいます。(今回は「car」と入れています)

一時的な不具合の可能性もありますが、現状ではプロンプトで細かな指示を出すことはできません。提案項目から選択して生成するのがおすすめです。
なお、スタイルと提案は複数の選択肢があるので、さまざまな組み合わせを試してみてください。
- スタイルの選択肢:アニメ・イラスト・スケッチ・ジェン文字・ChatGPT
- 提案の選択肢:テーマ・コスチューム・表情・アクセサリ・場所など
画像入力で画像を生成
画像入力で画像を生成する際は、右下にある画像マークをタップします。

女性の写真をアップロードすると、以下のような画像が出来上がります。

上記画像に、「提案」の中にあるいくつかの要素を足してみます。まずは、ベレー帽を追加してみました。

指示通り、ベレー帽を被った女性が生成されていますね!
次は表情の「嬉しい」を追加してみます。

こちらも指示通り、提案で追加した「ベレー帽」「嬉しい」の各要素が画像に反映されています。
このように、一度作成した画像に各要素を追加していくと、より細かな条件を指定できるようになるので、さまざまな条件で試してみてください!
Image Playgroundを使ってみた
今回はお店で出てきたラーメンの画像をアップロードしてみました。
出来上がった画像が以下のものです。

元のラーメンとは判別できないほど大きく加工されています。
入力画像次第では、画像生成のクオリティがイマイチになる印象です。
続いて、滝が写っている風景の写真をアップロードしたところ、以下の画像が生成されました。

今度は入力画像が大きく外れず、滝だとわかる画像が生成されました。
この画像に「夕日」のテーマを追加してみます。

背景に夕日が追加されて、指示通りの出来栄えになりました。
生成された画像に要素を追加していくことで、手軽に画像をカスタマイズできるので、生成AI初心者でも使いやすいです!
Image Playgroundの注意点
Image Playgroundを利用する際は、以下の点に注意が必要です。
- 対応デバイスの制限
- 日本語は非対応
- プロンプトには制限がある
- 画像生成のクオリティはイマイチ
- 著作権には注意が必要
- 商用利用の可否は明言されていない
特に、対応デバイスが限られているため、そもそもImage Playgroundを使えないユーザーが多いのがデメリットです。
以下でそれぞれの注意点を解説していきます。
対応デバイスの制限
Image Playgroundは、対応デバイスが制限されており、以下のデバイスでしか使用できません。
- iPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Max
- iPhone16シリーズ以降
- M1チップ搭載以降のiPadもしくはiPad mini
- M1チップ搭載以降のMac
AppleのAI機能「Apple Intelligence」に対応している必要があるため、上記のような高性能デバイスが必要です。もし対応していない場合は、対応デバイスを購入するか他の画像生成AIを使用しましょう。
日本語は非対応
Image Playgroundは、日本語のプロンプトに対応していません。英語のみに対応しているので、いちいち英語に翻訳してから入力する必要があります。
翻訳で一手間かかるので、ここは多くのユーザーが不満に感じるポイントです。
プロンプトには制限がある
Image Playgroundは、安全に画像生成することを目的に作られているので、一部のプロンプトが制限されています。
制限されているプロンプト
- 人物に関するプロンプト:「he」「she」「boy」「girl」や特定の人物名
- 危険な描写や不適切な内容:銃や武器、性的な内容など
Appleが正式に公表しているわけではありませんが、多くのユーザーが同様の制限を確認しています。
また、画像のスタイルもアニメーションやイラストが中心で、写実的で本物の写真と見間違えるような画像は生成できません。
画像生成のクオリティはイマイチ
Image Playgroundは、スタイルやプロンプトを選択するだけ画像生成できるなど、生成AI初心者でも手軽に使えるよう設計されています。
ただし、細かいプロンプトの反映ができず、高度な使い方には向いていません。出力される画像自体のクオリティもイマイチで、App Storeの口コミでも否定的な意見が目立ちます。
著作権には注意が必要
Image Playgroundはプロンプトの制限などで著作権に十分配慮した設計になっていますが、利用する側も著作権への注意が必要です。
実在する有名人や著作物の画像を入力して画像を生成すると、他者の著作権を侵害するコンテンツが出来上がる恐れがあります。
したがって、入力する情報には十分配慮し、著作権を侵害しない安全な使い方を心がけましょう。
商用利用の可否は明言されていない
Image Playgroundについて、商用利用の可否は明示されていないため、現時点では避けるのが無難です。もし、画像の商用利用を検討しているなら、商用利用が許可されている別の画像生成AIツールを利用しましょう。
\画像生成AIを商用利用する際はライセンスを確認しましょう/
iPhoneで利用できるその他の画像生成AI
| ツール | 料金 | 商用利用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Grok | ベーシックプラン:無料 SuperGrok:月額30ドル SuperGrokHeavy:月額300ドル | 可能 | Xと連動している生成AI |
| Adobe Firefly | Standard:月額1,580円 Pro:月額3,180円 Premium:月額31,680円 Creative Cloud Pro:月額9,080円 | 可能 | 商用利用に強い安全設計 |
| SeaArt | 無料プラン:月額無料 初級:月額340円 スタンダード:月額1,000円 プロ:月額3,010円 マスター:月額5,040円 | モデル次第(ほとんどが可能) | スタイル豊富な画像生成アプリ |
| Canva | 無料版:無料 Pro:月額1,180円 | 可能 | 画像編集・生成が可能なデザインツール |
| Midjourney | Basic:月額10ドル Standard:月額30ドル Pro:月額60ドル Mega:月額120ドル | 可能 | 芸術的表現に強い画像生成AI |
対応機種の制限により、Image Playgroundを利用できない方は、上記の画像生成AIを活用するのがおすすめです。どれもImage Playgroundより画像生成のクオリティが高く、ほとんどのツールで商用利用が認められています。
価格はツールによって差がありますが、一部無料で使えるプランも存在します。まずは、無料で試してみて、本格的に使いたくなったら有料プランの契約も検討してみてください。
なお、Geminiで使える「Nano Banana」の活用事例が気になる方は、以下の記事もご覧ください。

よくある質問
Image PlaygroundがiPhoneの利便性を高める!
Image Playgroundは、生成AI初心者でも手軽に画像生成できるアプリです。テキストや画像入力で画像を生成した後、さまざまな要素を追加していくことでより細かい条件の画像を生成できます。
なお、日本語プロンプトに対応しておらず、英語でもプロンプトへの忠実度が低いといったデメリットには注意が必要です。
また、iPhone 15 Pro以降のiPhoneやM1チップ搭載以降のMac・iPadなど、Image Playgroundを使えるデバイスは限られています。
今後、Image PlaygroundはiPhoneの利便性をさらに高め、創作活動の幅を広げていくでしょう。対応端末をお持ちの方は、ぜひ一度試してみてください。

最後に
いかがだったでしょうか?
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