【神業】人間超え!? 空を舞う自転車ロボットが驚異のバランス能力を証明!

世界的に注目を集めるロボット研究機関RAI Instituteが、またしてもロボティクスの未来を感じさせる映像を公開しました。

今回の主役は、同研究所が開発した自律型の自転車ロボット「UMV(Ultra Mobility Vehicle)」

ジャンプ、旋回、バランス保持など、まるで人間が乗って操っているかのような運動能力を披露する動画に、技術者だけでなく一般視聴者からも驚きと賞賛の声が寄せられています。

目次

  • RAI Instituteが開発する自転車ロボット「UMV」
  • 神業!自転車ロボットが「宙返り」を披露!

RAI Instituteが開発する自転車ロボット「UMV」

RAI Institute(旧AI Institute)は、米国マサチューセッツ州ケンブリッジを拠点とするAIとロボティクスに特化した研究機関です。

2023年12月にはスイス・チューリッヒにも研究拠点を開設し、ETHチューリッヒのマルコ・フッター(Marco Hutter)氏を中心としたヨーロッパチームが参加しています。

そしてRAI Instituteが開発を進めるロボットの1つがUMV(Ultra Mobility Vehicle)です。

UMVは、まるで自転車のようなフォルムを持ちながら、ジャンプしたり、細かなバランス制御でトリックを決めたりする自律走行ロボットです。

RAI Instituteは、このUMVに強化学習(Reinforcement Learning)を用いて複雑な動作を習得させ、まるで熟練のBMXライダーのような動きすら可能にしました。

特に注目を集めたのは、ジャンプ後に姿勢を崩すことなく静止する「トラックスタンド」や、障害物を軽々と飛び越える動作です。

これらは単なるプログラム動作ではなく、環境に応じて適応する高度な運動知能の成果です。

このUMVの能力には驚かされますが、最近UMVは、私たちをさらに驚かせる「神業」を披露しました。

神業!自転車ロボットが「宙返り」を披露!

2025年4月17日RAI Instituteは、UMVが宙返りし、着地後もそのまま安定して走行する動画を投稿しました。

人間でも難しい業を、無人のロボットでいとも簡単に行ってしまったのです。

この動画を見た人々はその技術力の高さに驚嘆し、大きな盛り上がりを見せています。

そしてもちろん、RAI Instituteが注力しているのは単なる技術デモではありません。

同研究所は、ロボットが「退屈で、汚く、危険」な作業を人間に代わって行うことを目指し、ロボティクスとAIの本質的な融合に取り組んでいます。

マルコ・フッター氏は、インタビューで次のように語っています。

「我々は、ハードウェア、制御、知能のすべてが密接に連携する設計を目指しています。

最も難しい現実世界の課題に挑戦するには、この一体化が不可欠です」

今回のUMVの高度な業は、まさしく「様々な要素が密接な連携した結果」だと言えるでしょう。

それらの技術が、実際に人間を助けるロボットに導入されることを考えると、そんな未来が実現する時を待ち遠しく感じます。

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参考文献

Marco Hutter Wants to Solve Robotics’ Hard Problems The AI Institute’s new Zurich head will focus on reliable, mobile robots
https://spectrum.ieee.org/marco-hutter-ai-institute

Stunting with Reinforcement Learning
https://rai-inst.com/resources/videos/stunting-with-reinforcement-learning/

New tricks loading …
https://www.youtube.com/shorts/H_8n9MM580g

ライター

大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。

編集者

ナゾロジー 編集部

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