【今すぐやめて】寝る前に○○すると不眠リスクが59%上昇する!

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最近、「夜しっかり寝たはずなのに疲れがとれない」「睡眠不足に悩まされている」と感じている方はいませんか?

ストレスでしょうか。カフェインの摂取かもしれません。それとも枕が合っていないのでしょうか。

実は、私たちが無意識にやっているある習慣とその内容が、眠りの質を大きく下げている可能性があります。

ノルウェー公衆衛生研究所(NIPH)らが発表した研究によって、その“犯人”の正体が明らかにされ、不眠のリスクを59%も高めると判明しました。

研究の詳細は、2025年3月31日付の『Frontiers in Psychiatry』誌にて発表されました。

目次

  • 現代人を悩ます睡眠不足──その裏にある“習慣”とは?
  • 寝る前のスクリーン使用時間が不眠のリスクを59%上昇させる!コンテンツによっても違いが生じる
  • 不眠を解消し「活力のある人」になるためには?

現代人を悩ます睡眠不足──その裏にある“習慣”とは?

眠りに悩む人が増えています。

日本の調査によると、成人の5人に1人が何らかの睡眠障害を抱えているとされています。

特に20代から30代の若い世代では、「睡眠の質の低下」や「睡眠不足」に悩まされている人が少なくありません。

こうした影響は、単に「眠い」だけでは済まされません。

集中力の低下や免疫力の低下、うつ症状の悪化や肥満リスクの上昇など、心身に及ぼす影響は計り知れないのです。

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不眠トラブルを抱えている理由は? / Credit:Canva

では、なぜこれほどまでに眠れていない人が増えているのでしょうか。

その原因の1つとして、近年特に注目されているのが「寝る直前のスクリーン使用」です。

スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどのデジタルデバイスは、ベッドの中でも当たり前のように使われています。

メッセージのチェックやSNSのスクロール、動画視聴や音楽鑑賞といった行動が、実は眠りを遠ざけているのです。

今回の研究では、その関係をより明確にするために、ノルウェーの大学生4万5600人(18~28歳)以上を対象に調査が行われました。

調査は全国規模で実施され、対象者は「夜、ベッドに入ってからスクリーンを使用するか」「どのくらいの時間使っているか」「その時間に何をしているか」といった質問に答えました。

同時に、不眠症状(DSM-5に基づく)や睡眠時間の自己申告データも収集されました。

研究チームは、これらのデータを統計分析することで、「スクリーン使用の有無、時間、活動内容」と「睡眠の質や不眠傾向」との関連を明らかにしようとしたのです。

特に焦点を当てたのは、SNSの使用と、それ以外の動画視聴やネットサーフィン、音楽、ゲーム、勉強といったその他の活動との違いでした。

これら2つの使い方の違いによって、睡眠への影響に差があるのかどうかが分析されました。

そして、驚きの結果が明らかになったのです。

寝る前のスクリーン使用時間が不眠のリスクを59%上昇させる!コンテンツによっても違いが生じる

分析の結果、まず明らかになったのは非常にシンプルな事実でした。

ベッドに入ってからのスクリーン使用時間が1時間増えるごとに、不眠のリスクが59%上昇し、平均睡眠時間は24分短くなると分かりました。

この傾向は、どの種類のスクリーン活動をしていたとしても共通しており、時間が延びるほど睡眠の質が悪化することが示されました。

しかしここから、意外な展開が見えてきました。

使っていた内容によって、その影響の度合いにいくらか差が出たのです。

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寝る前のスマホの使用は不眠リスクを59%も上昇させる / Credit:Canva

研究では、被験者を3つのグループに分けて分析しました。

1つ目は、ソーシャルメディアのみを使っていた人たちです。

2つ目は、ソーシャルメディアとその他の活動を併用していた人たちです。

3つ目は、ソーシャルメディアを使わず、動画視聴や音楽、勉強などの活動のみを行っていた人たちです。

その結果、ソーシャルメディアだけを使っていた人は、最も不眠リスクが低く、睡眠時間も長い傾向が見られました。

また、ソーシャルメディアとその他の活動を同時に行っていた人の不眠リスクと睡眠時間は中間でした。

そして、ソーシャルメディアを使わずにその他の活動だけを行っていた人は、最も不眠傾向が強く、他と比べて不眠リスクが35%上昇しており、睡眠時間も17分短くなるという結果が出たのです。

では、なぜこうした差が生まれたのでしょうか。

研究チームは、SNSは目的が明確で短時間で切り上げやすい傾向があると述べています。

反対に、動画視聴やゲームなどは辞め時が見つけづらく使用時間が延びやすいと考えられています。

また、SNSなどのソーシャルメディアを使用する人は、社会的な繋がりが強く、「人とつながっているという感覚」が、精神的な安定をもたらし、不眠症状を緩和している可能性もあると指摘されています。

では、このような傾向で不眠に陥っている人には、どんな対処が必要でしょうか。

不眠を解消し「活力のある人」になるためには?

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デジタル世代にあって、睡眠不足から解消され、活力のある人になるには? / Credit:Canva

今回の研究では、寝る前のスクリーン使用に関して、利用するコンテンツの内容によって影響が異なることが分かりました。

とはいえ、結局のところ、内容の違いよりも、「スクリーン使用の総時間」が一番不眠と関係しています。

そのため、もし「睡眠の質」や「睡眠不足」に悩んでいるなら、まず寝る前のスクリーンの時間を減らすべきです。

また研究チームは、「理想的には、就寝の少なくとも30~60分前にスマホを触らないようにしてください」と勧めています。

そして「夜間の眠りを妨げないために、通知をオフにしてください」と続けています。

その上で、どうしてもスマホを触りたいのであれば、動画やゲームよりも、SNSなど短時間で完結するコンテンツを選ぶことも重要かもしれません。

このようなちょっとした意識が、デジタル世代にあって、あなたを「周囲とはちょっと違った活力のある人」へと変化させるでしょう。

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参考文献

59% increase in insomnia with just an hour of doing this activity in bed
https://newatlas.com/sleep/insomnia-bed-activity/

One hour’s screen use after going to bed increases your risk of insomnia by 59%, scientists find
https://www.eurekalert.org/news-releases/1076717

元論文

How and when screens are used: comparing different screen activities and sleep in Norwegian university students
https://doi.org/10.3389/fpsyt.2025.1548273

ライター

大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。

編集者

ナゾロジー 編集部

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